電脳筆写『 心超臨界 』

神は二つの棲み家をもつ;
ひとつは天国に、もうひとつは素直で感謝に満ちた心に
( アイザック・ウォルトン )

自助論 《 「働け! 働け! もっと働け!」――サミュエル・スマイルズ 》

2024-08-19 | 03-自己・信念・努力
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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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■『小樽龍宮神社「土方歳三慰霊祭祭文」全文
◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
■超拡散『世界政治の崩壊過程に蘇れ日本政治の根幹とは』
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■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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「働け! 働け! もっと働け!」――これがウィルキーのモットーだ。彼は、おしゃべり好きの芸術家を極度に嫌っていた。口達者も種をまくくらいはできるのかもしれない。だがいつの世も、熟した実をもぎ取るのは不言実行型の人間なのだ。「いつも何か仕事をしていよう」といって、彼は暗におしゃべり好きの人間を非難し、怠け者に警告を与えていた。


『自助論』
( サミュエル・スマイルズ、三笠書房(2002/3/21)、p94 )
4章 仕事——向上意欲の前にカベはない!
2 克己心を植えつける

◆「働け! 働け! もっと働け!」

天才を自認する若者には、風変わりな性格の持ち主や、気まぐれで仕事に熱中するタイプも多い。しかしウィルキーはちがった。彼はひたすら着実な努力を重ねていった。

「自分の成功は、天賦の才というよりは、むしろ地をはうようなねばり強い努力のたまものだ。私の絵が上達した理由は、たった一言で言い表わせる。つまり、たゆまず勉強したからだ」と後年、彼は述べている。

後に、ウィルキーはロンドンに出て安い下宿に暮らしながら、「村の政治家たち」を描き上げた。この絵は好評を博し、絵の注文も増えた。だが、それでも彼は長い間、窮乏生活を余儀なくされた。というのも、制作にあまりにも時間と労力をかけすぎるため、その絵が売れても、ほとんどもうけにはならなかったからだ。

実際、彼は一枚の絵を描くにも、事前によく調べ、丹念に準備した。一気に描き上げた絵など一枚もなく、多くは完成まで数年を要した。いったんできあがった絵も、再度描き直され、さらに修正が施され、ようやく日の目を見るにいたる……それほどの念のいれようだったのである。

「働け! 働け! もっと働け!」――これがウィルキーのモットーだ。彼は、おしゃべり好きの芸術家を極度に嫌っていた。口達者も種をまくくらいはできるのかもしれない。だがいつの世も、熟した実をもぎ取るのは不言実行型の人間なのだ。「いつも何か仕事をしていよう」といって、彼は暗におしゃべり好きの人間を非難し、怠け者に警告を与えていた。

また、ある時は友人のコンスタブルにこんな話もした。ウィルキーのスコットランド美術院在学中、当時のグラハム学長は画家レイノルズの次の言葉を生徒に好んで聞かせたという。

「諸君が天性の才能に恵まれているなら、勤勉がそれをさらに高めるだろう。もし恵まれていないとしても、勤勉がそれに取って代わるだろう」

「だからこそ」とウィルキーは続けた。

「実は精一杯努力しようと決めたのだ。天性の才能に恵まれていないことくらい、自分で百も承知していたのだから」
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