ここ数日気分や身体に余裕がなくて更新をしていませんでしたがおかげさまで相変わらず暮らしております。
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1月18日(火)夜は、仕事の後でサントリーホールの東京都交響楽団演奏会を聴きました。
『東京都交響楽団 第710回定期演奏会 Bシリーズ
~〈日本管弦楽の名曲とその源流(11)〉プロデュース:別宮貞雄~』
2011年1/18(火)19:00開演(18:20開場)
プレトーク 18:35~18:50 権代敦彦(作曲家)・片山杜秀(音楽評論家)
会場:サントリーホール
出演:J・シュトックハンマー(指揮)向井山朋子(P)古川展生(vc)
曲目:
プーランク:組曲「牝鹿」
M・A.ダルバヴィ:ヤナーチェクの作品によるオーケストラ変奏曲
権代敦彦:ゼロ ― ピアノとオーケストラのための
田中カレン:アーバン・プレイヤー(都会の祈り) ― チェロとオーケストラのための(日本初演)
組曲「牝鹿」は、プーランクの愉快かつ美しいウィット感満載の名曲。生演奏で聞くのは初めて。客席で聴いていてすごく楽しかったです。「ヤナーチェクの作品によるオーケストラ変奏曲」は、初めて聞きましたが、たいへん聴きやすい美しい曲でした。ごくごく普通の「○○の主題による変奏曲」形式でないところがこの作品のミソ(魅力)かもしれません。権代氏の「ゼロ」は、音楽的には二台ピアノとオーケストラのための曲ながら、ステージには独奏ピアノ1台とオーケストラ(オーケストラ楽器としてのピアノ1台を含む)を配置する形になっていて、二台のピアノの掛け合いやオーケストラの音響がユニークかつスリリングで、面白かったです。で、当夜のプログラム中で私が出色の作品と思ったのが最後の田中カレン氏の「アーバン・プレイヤー」。ジャンル分けすれば「ミニマルミュージック」に区分されるのかもしれませんが、映画音楽のようにたいへん聴きやすくて美しいメロディの横溢した「祈り」の音楽。久石譲氏の書かれる映画音楽にも通じる雰囲気を感じさせるような曲でした。機会があったらこれからまた何遍も聞いてみたいと感じ、また、今まで不勉強で田中氏のさまざまな作品のことを知らなかったのですが、いろいろ聞いてみたいと思いました。
(ご参考)
田中カレン氏インタビュー(聞き手:小沼純一先生)
http://tower.jp/article/interview/73459
(前略)
田中氏:最近は、映像と音楽に興味があり、カリフォルニアへ引越してから、ドキュメンタリー映画やアニメの音楽も作曲しています。パリに住んでいた頃は、トリスタン・ミュライユからスペクトラル音楽を、ルチアーノ・ベリオからヨーロピアン・モダニズムを学びましたが、そうした勉強の下積み時代を経て、今は自分が本当に書きたい音楽を書いている実感があります。現在は、ラジオ・フランス委嘱のオーケストラ作品、ピアノ作品《テクノ・エチュードII》、カワイ出版から出版予定のピアノ曲集《地球》を作曲中です。
(後略)
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昨晩は、短歌同人誌「町」第4号を頂戴しました。全体を拝見して粒のそろった作品レベルの高い一冊と思いましたが、とりわけ、吉岡さんのユニークで力のこもった連作「No Mouth」と服部さんの繊細な詩情にあふれた連作「スカボロー・フェア」に惹かれました。
これからの時間をつかって自分が本当に書きたいものとはいったい何かについて、いろいろ考えてみたいです。
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1月18日(火)夜は、仕事の後でサントリーホールの東京都交響楽団演奏会を聴きました。
『東京都交響楽団 第710回定期演奏会 Bシリーズ
~〈日本管弦楽の名曲とその源流(11)〉プロデュース:別宮貞雄~』
2011年1/18(火)19:00開演(18:20開場)
プレトーク 18:35~18:50 権代敦彦(作曲家)・片山杜秀(音楽評論家)
会場:サントリーホール
出演:J・シュトックハンマー(指揮)向井山朋子(P)古川展生(vc)
曲目:
プーランク:組曲「牝鹿」
M・A.ダルバヴィ:ヤナーチェクの作品によるオーケストラ変奏曲
権代敦彦:ゼロ ― ピアノとオーケストラのための
田中カレン:アーバン・プレイヤー(都会の祈り) ― チェロとオーケストラのための(日本初演)
組曲「牝鹿」は、プーランクの愉快かつ美しいウィット感満載の名曲。生演奏で聞くのは初めて。客席で聴いていてすごく楽しかったです。「ヤナーチェクの作品によるオーケストラ変奏曲」は、初めて聞きましたが、たいへん聴きやすい美しい曲でした。ごくごく普通の「○○の主題による変奏曲」形式でないところがこの作品のミソ(魅力)かもしれません。権代氏の「ゼロ」は、音楽的には二台ピアノとオーケストラのための曲ながら、ステージには独奏ピアノ1台とオーケストラ(オーケストラ楽器としてのピアノ1台を含む)を配置する形になっていて、二台のピアノの掛け合いやオーケストラの音響がユニークかつスリリングで、面白かったです。で、当夜のプログラム中で私が出色の作品と思ったのが最後の田中カレン氏の「アーバン・プレイヤー」。ジャンル分けすれば「ミニマルミュージック」に区分されるのかもしれませんが、映画音楽のようにたいへん聴きやすくて美しいメロディの横溢した「祈り」の音楽。久石譲氏の書かれる映画音楽にも通じる雰囲気を感じさせるような曲でした。機会があったらこれからまた何遍も聞いてみたいと感じ、また、今まで不勉強で田中氏のさまざまな作品のことを知らなかったのですが、いろいろ聞いてみたいと思いました。
(ご参考)
田中カレン氏インタビュー(聞き手:小沼純一先生)
http://tower.jp/article/interview/73459
(前略)
田中氏:最近は、映像と音楽に興味があり、カリフォルニアへ引越してから、ドキュメンタリー映画やアニメの音楽も作曲しています。パリに住んでいた頃は、トリスタン・ミュライユからスペクトラル音楽を、ルチアーノ・ベリオからヨーロピアン・モダニズムを学びましたが、そうした勉強の下積み時代を経て、今は自分が本当に書きたい音楽を書いている実感があります。現在は、ラジオ・フランス委嘱のオーケストラ作品、ピアノ作品《テクノ・エチュードII》、カワイ出版から出版予定のピアノ曲集《地球》を作曲中です。
(後略)
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昨晩は、短歌同人誌「町」第4号を頂戴しました。全体を拝見して粒のそろった作品レベルの高い一冊と思いましたが、とりわけ、吉岡さんのユニークで力のこもった連作「No Mouth」と服部さんの繊細な詩情にあふれた連作「スカボロー・フェア」に惹かれました。
これからの時間をつかって自分が本当に書きたいものとはいったい何かについて、いろいろ考えてみたいです。