嫌な時代になったものだとおもわず顔を伏せてしまいたくなる悲しい報道記事が多いです。こういう類の記事は、みないきかないよまないに限ります。河出文庫から出だしたダンテ『神曲』の素敵な新訳を手にとった方が数段まだマシかもしれません。この時代、じぶんは本当はなにを知らなければならないのだろう、ということを、頻繁に思います。
しづかな夜更けに『河野裕子歌集』(現代短歌文庫、砂子屋書房)を再読するとき、河野先生のうたは、私が短歌をやっていくうえで、やはりバイブルだと思わずにはいられません。
死者の為摘みし一輪の白つつじ掌の底とほくほのあかりする 河野裕子『森のやうに獣のやうに』
しづかな夜更けに『河野裕子歌集』(現代短歌文庫、砂子屋書房)を再読するとき、河野先生のうたは、私が短歌をやっていくうえで、やはりバイブルだと思わずにはいられません。
死者の為摘みし一輪の白つつじ掌の底とほくほのあかりする 河野裕子『森のやうに獣のやうに』