カームラサンの奥之院興廃記

好きな音楽のこと、惹かれる短歌のことなどを、気の向くままに綴っていきます。

「ベルリン・フィルハーモニー」で火事

2008-05-21 10:41:01 | Weblog
 20日午後、世界的に著名な建築家で、少ない予算で個性的に、そして音響効果も考えた設計をしたといわれるハンス・シャローンの代表的建築作品、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団本拠地「ベルリン・フィルハーモニー」で火事があったようですが、幸い大事にはいたらなかったようです。。ドイツの名建築のホールでの火災と聞くと、昔、第二次世界大戦によって、自分の愛した美しい町並みや農村、歌劇場などが次々と瓦礫と化していく様を目の当たりにしたリヒャルト・シュトラウスが、愚かな戦争で失われてしまった古きよき文化への惜別を込めて作曲したといわれる《メタモルフォーゼン》のことを思い起こさせます。。。

 +++以下引用部分です+++

《ベルリン・フィルの本拠地で火災 演奏予定に影響か》
(2008年05月20日23時01分朝日新聞記事)

【ベルリン=金井和之記者】世界的に有名なベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が本拠を置くベルリン市内のコンサートホールで20日午後、屋根の一部などが燃える騒ぎがあった。
 DPA通信などによると、燃えた屋根は大ホール部分で、少なくとも消防車20台が出動した。出火当時はランチ演奏会が行われていたが、聴衆は避難し、けが人はいない模様。出火原因は不明だが、建物内で修繕工事が行われていた。
 放水の影響のため、大ホールで今週末に予定されていた演奏会は別の場所での開催を検討しているという。

http://www.asahi.com/international/update/0520/TKY200805200367.html

 *****

建築家染谷正弘(そめや まさひろ)氏のブログ記事より
http://blog.smatch.jp/sumai/archive/130

画像:ホワイエからホールへの階段(染谷正弘氏のブログより)

(前略)
このコンサートホール「ベルリン・フィルハーモニー」(工事期間1956年~1963年:1963年完成)は、建築家ハンス・シャローン(Hans Scharoun,1893生-1972没)の設計。直角が一箇所もありません。有機的建築、表現主義的建築といわれています。
「人は直角になんか動かない」、そんなコンセプトのもとに建築はできています。この写真は、ホワイエからホールへの階段ですが、そのコンセプトをよく象徴していますね。

 *****

Berlin Philharmonic Hall(写真いろいろ)
http://www.greatbuildings.com/buildings/Berlin_Philharmonic_Hall.html

 +++以上で引用終ります+++
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