カームラサンの奥之院興廃記

好きな音楽のこと、惹かれる短歌のことなどを、気の向くままに綴っていきます。

永井さんの一首。

2018-06-05 06:55:06 | Weblog

今朝は、しごとの前、グレープジュース飲みながら、昨日果たせなかったお礼状書きを淡々とこなす。

 

書き終えてなんとなく思ったのは永井さんの一首のアルペジョーネソナタのこと。これはシューベルト作曲のものを言っているのだろう。今では廃れてしまったが、作曲当時アルペジョーネという楽器があり、そのために書かれたらしい。いまはその代用でチェロでよく弾かれる。あくまでも私見だが、シューベルトのこのアルペジョーネソナタ第一楽章のテーマとシューマンのチェロ協奏曲第一楽章のテーマとはよく似ている気がする。シューマンがシューベルトをよく勉強したということなのだろう。

〈都市の上空寝待ちの月がゆつくりとわたりゆき浴室のアルペジョーネソナタ/永井陽子〉(『ふしぎな楽器』所収)

 

永井さんの不思議な破調のリズムが、恐らく相当クセのある弾かれ方をしているであろうアルペジョーネソナタを想像させて面白い。


ちなみに、寝待の月とは、十九夜のことらしい。

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