辺見じゅんさんの歌集『雪の座』(角川書店、1976年)より。
屋上の夕光のなか木の椅子は月呼ばんとし揺れていたりき 辺見じゅん
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夕光は「ゆふかげ」と読むのだと思います。
夕暮れの屋上。残照を浴びて、さきほどまで誰かが座っていたかのように木製の揺り椅子が揺れている。。空には月が白く浮かんでいる。。。そうか、揺り椅子がしきりに揺れているのは、あの月を呼んでいたのだ。。。というふうに読むことができるかもしれません。
惹かれる一首です。
屋上の夕光のなか木の椅子は月呼ばんとし揺れていたりき 辺見じゅん
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夕光は「ゆふかげ」と読むのだと思います。
夕暮れの屋上。残照を浴びて、さきほどまで誰かが座っていたかのように木製の揺り椅子が揺れている。。空には月が白く浮かんでいる。。。そうか、揺り椅子がしきりに揺れているのは、あの月を呼んでいたのだ。。。というふうに読むことができるかもしれません。
惹かれる一首です。