しごとから帰宅。ポストに歌誌『塔』5月号。いつも必ずまず覗くやり取りコメントの温かく楽しい千名さん魚谷さんの3月号作品合評欄をチェック。なんと!なんと!!なんと!!!なんと!!!!なんとまあ。千名さんから〈僥倖〉の有難いお言葉を頂戴していました。精進していきます。有難うございました。
ちなみに以下は2017年12月18日の日記。
夢日記のノートをぱらぱらしていると、2013年2月23日の朝方に見た川崎市立ベートーヴェン記念博物館に出掛けた夢の記録が出て来た。そもそもベートーヴェンがどうやって日本に来たかというと、頃は江戸時代、ウィーンの酒場で出会った酔っ払いオランダ人の話で〈あらゆる病を治す仙人薬草や黄金に溢れたジパングの将軍の都〉の噂を聞きつけたベートーヴェンは、ちょうど憂鬱な耳疾が始まったところで、たくさんのまっさらな五線紙の詰まった鞄を提げてジパング目指して出掛けることにした。オランダから日本行きの船に乗り込み、長崎の出島に上陸した。早速将軍の都に行きたいと長崎奉行所役人に交渉。たまたま奉行所にあった五面の箏のために『交響曲』を即興アレンジして聴かせたところ、奉行所一同はいたく感動し、早速長崎奉行が直々に江戸の老中に相談。ベートーヴェンは晴れて江戸に行くことを許され、江戸では将軍さまに謁見。将軍も箏五面のための『交響曲』にいたく感動され、ベートーヴェンは仙人薬草をひそかに栽培している江戸郊外の川崎の里に広大な庭と広壮な邸宅を与えられ、そこで作曲活動に勤しむことになった、ということらしい。これをなんとか短歌連作にできないかなあ、が目下の懸案。
今日は図書館に籠って夕方過ぎまで粘り、取り敢えず作って〈京都宛に投函〉まで済ませた。配達は明日には間に合わなくて明後日になってしまうようだが、なんとか一安心。
短歌メモ七首。(歌誌『塔』3月号掲載)
和蘭水夫ら維納(ウィーン)酒場にて〈ジパングは仙人薬草と黄金の國〉と喚きてをりぬ
耳疾にて悩みてをれば〈仙人薬草〉に飛び付きぬ 作曲家は和蘭水夫捕まへて
和蘭の港にて船に乗り込みぬ 皮革(かは)鞄には真つ新(さら)な五線紙の束、束
作曲家は長崎奉行所の一室に閉ぢ込められたり 五面の筝と
〈交響曲〉を五面の筝用に書き直すのに三日掛かりぬ あの作曲家は
作曲家は将軍さまに謁見賜りぬ 江戸郊外川崎の里に邸宅も得て
仙人薬草は川崎にてひそかに栽培されてをり、と将軍さまはひそと小声で