最近、スマホを駆使していろいろ検索していたら、昭和19年に亡くなった祖父が昭和15年に書いて翌年に薬物学雑誌に発表した論文を偶々見つけて、早速本文をダウンロードして祖父の綴った文章を眺めている。その論文末尾に祖父は、恩師の先生方の名前を挙げて、〈満腔の感謝を捧ぐ〉と書いている。そうか、こういう先生方の下で祖父は顕微鏡を覗いていたのか、と感慨深くし、先生方のお名前を検索してそのプロフィールをみると、どの方も皆、祖父よりも長生きされていて、祖父の短命だった人生が改めてちょっと口惜しくなってくる。
昨日は、雨降りの出勤途中、斉泰さんの住んでいた邸宅跡脇を通りながら、ヴァイオリンとピアノのメロディがどこからか聴こえてきた。
結局、短歌はまだなに一つ搾り出せていない。