ジョン・レノンが自宅前で撃たれて亡くなりましたと、父の車のラジオニュースがとつぜん告げたとき、窓の外を見ると冷たい雨が降っていた記憶があります。それだけの記憶です。
すべては私たちおとながおとなのためにしているように勘違いしがちだけれども、本当は、すべては未来を担うこどもたちのためにこそしなければならない、とあらためて思います。
大森静佳さんの歌集『てのひらを燃やす』p114から。
つばさ、と言って仰ぐたび空は傾いてあなたもいつか意味へと還る 大森静佳
「意味へと還る」がしみじみ胸に染みてくる今朝。