カームラサンの奥之院興廃記

好きな音楽のこと、惹かれる短歌のことなどを、気の向くままに綴っていきます。

沖山光先生。

2022-07-04 12:05:17 | Weblog

いちにち休みの今日は、朝から、友人安藤さんの演奏されたブラームスのビオラソナタ第2番の動画を聴かせて頂きながら、この夏小諸で先生からご恵与賜った大冊、沖山光研究会編『戦後日本の国語教育ーー二松學舎に学んだ沖山光の軌跡ーー』(東京学芸大学出版会)を少しずつ少しずつ拝読させて頂こうと考えた。

 

J. Brahms/Viola sonata No.2 in E-Flat Major, op.120-2/ANDO Mika(Vola), ICHINOMIYA Akiyo(Pf)
https://youtu.be/iqv781gC5Nw



そうこうしていると、胸奥でヴァイオリンソナタが鳴りだしたので取り敢えずメモ。

ヴァイオリン・ソナタ。
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某所の。

2022-07-04 05:57:06 | Weblog

某所の歌会に出したこんな一首。

⑭もう誰も帰ってはこない蝉王の穴埋めに行つたきり弟は

自歌自註のリクエストを恐縮なことに頂いたので想いのままに綴ってみたのが以下。

Nさんのコメントの〈蝉王健次〉に触れて下さった辺りがじつは私の作歌意図にすごく近いものでした。
一首のなかの息の切り方は〈もう誰も帰ってはこない蝉王の穴/埋めに行つたきり弟は〉ぐらいでしょうか。
蝉は地面の穴と樹の幹の抜け殻を残して短い夏の生命を生き抜きます。〈蝉王〉は、8月の死者のひとりとなられた作家中上健次先生の御霊に捧げられた福島泰樹先生の短歌作品の、中上先生を悼んでの痛切なる慟哭の呼び掛けから頂きました。お盆に死者は帰ってくると言われさまざまな伝統行事が行われますが、生者にとってそれは、喪失感の再確認、またはひとつの癒やしといえるものなのかもしれません。そんなもろもろの思いをこんな雰囲気にして一首へ掬いあげてみました。

追伸
大好きなブラームスを安藤さんが素晴らしく素敵に弾いて下さった動画を嬉しく拝聴しています。
J. Brahms/Viola sonata No.2 in E-Flat Major, op.120-2/ANDO Mika(Vola), ICHINOMIYA Akiyo(Pf)
https://youtu.be/iqv781gC5Nw

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