昨日は、ここのところずっと気掛かりなことがあったので、しごとのあとで病院へ掛かり先生に患部を診て頂いて薬を貰った。ひとまずほっとして、それから、近所の現代短歌社へ立ち寄り、角宮先生と高野さんの第1歌集文庫を購入。角宮先生とは、ご生前一度だけ手紙をやりとりさせて頂くご縁があった。2000年の夏だったと思うが、先生から突然にご丁寧な手紙を頂いた。その少し前に私が角川短歌に投稿した短歌をご覧になってのお手紙だった。それはこちらが恐縮してしまう内容で、すぐにお返事を書いたが、そのときの私は恥ずかしながら先生が前田透先生門下の高弟でいらしたことも先生の代表作品の数々のこともよく知らなかった。
馭者は来て夜更けの広場月明へ葡萄の籠をおろしはじめる 角宮悦子(第1歌集『ある緩徐調』所収)
しごと休みを頂いた今日は、喫茶店に出掛け、角宮先生の第1歌集をぱらぱら開きながら、ノートに少しずつブルネグロのことを書き綴っています。そんな長閑で幸せな午後のひとときです。
喫茶店を出てからは、穴八幡や松聲閣辺りを散策。 木立から聴こえてきたメロディ。