カームラサンの奥之院興廃記

好きな音楽のこと、惹かれる短歌のことなどを、気の向くままに綴っていきます。

井辻さんの歌集『クラウド』から。

2014-12-09 23:15:48 | Weblog

井辻朱美さんの歌集『クラウド』〈北冬舎・刊〉から。


たった三度なににもたれて昇らんか グノーの音階のたましいの白  井辻朱美


☆☆

偶然ですが。


一昨日。夕方までのしごとのあと、青山に一散に向かいました。骨董通り近くの小さなスタジオでの山口雪香さんのひとり語り&チェロによる『絵のない絵本』〈原作アンデルセン〉の公演のためです。会場に着いて特別に中に入れて頂いて席に座ると、公演は残念ながらほとんど終わりに近付いていて、まさにこれから最後のところ。チェロが一本旋律で『アヴェ・マリア』を優しくふくよかに奏ではじめました。おお、と思って、思わず眼を閉じて聴きいりました。それはいつ以来と明確に言えなくも、たしかに久々にしみじみと聴くグノーのアヴェ・マリアでした。。



井辻さんの上の一首、まず〈グノー〉ですが、なんとなく〈アヴェ・マリア〉の音楽のような気がしてなりません。そして、措辞の〈もたれて〉は、なんとなく、塚本邦雄さんの〈革命歌作詞家に凭りかかられてすこしづつ液化してゆくピアノ」(『水葬物語』巻頭歌)〉のことを思い起こさせます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夢で見たものは。

2014-12-09 07:45:51 | Weblog

いつも金の亡者ではないつもりも、最近、どういうわけかひとから大金を贈られた明晰な夢を二回見て、起きたあとの手に残る札束の感触が妙にリアルだったのが不思議。


昨日、しごとのあとで漸く眼科にかかれて、少し安心。やはり、大事なのはちゃんとした治療と再認識。


そして、実際に出かけるかラジオで拝聴するかはまだわかりませんが、今週末のNHK交響楽団演奏会のベルクのヴァイオリン協奏曲がすごく楽しみです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする