カームラサンの奥之院興廃記

好きな音楽のこと、惹かれる短歌のことなどを、気の向くままに綴っていきます。

生者と死者と

2005-05-29 10:24:34 | Weblog

■2005/05/29 (日) 生者と死者と

  世の中には、「お墓に死者がいる」派と「お墓に死者はいない」派の二つの考え方をする人々がいるようです。後者の代表は、たとえば、作家・芹沢光治良です。芹沢さんは、小説作品の中で明確にそのことを述べられています。死んだらあの世の世界に行ってしまうから、お墓にはいないのだ、という趣旨です。それは、ひとつの死生観といえるかもしれません。

 急にお墓のことが気になりだしたとします。そういうときは、死者から生者に、お参りに来なさいというメッセージがおくられている場合があるらしいです。生者はお墓にお参りに出かけていって、お墓で、あの世からやってきて待ち受けている死者に会い、何らかのメッセージを受け取ります。

 もちろん、出会う場所は、特段お墓でなければいけないというわけではないようです。たとえば、宮沢賢治は、《銀河鉄道の夜》の中で死者と生者が最初に出会う場面、つまり、ジョバンニが銀河鉄道に乗り込む場所として、墓地を選択してはいません。

                ☆

 最近、いろいろ気になることがあって、久しぶりにお参りに行かなければとの思いが高まり、昨日の晩、思い切って、出かけることにしました。バス車中2泊、実質行動日1日で、お寺とお墓をまわります。

 バス車中2泊というのは、環境に慣れるまで結構たいへんだということがよくわかりました。私自身そんなに軟(やわ)ではないはずなのですが、行きの車中では座席を殆ど倒せなかったこともあってあまり眠れませんでした。その分、帰りに猛烈な睡魔に襲われるパターンか。。。

コメント
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