07月11日 滋賀NHKNEWSWEB
滋賀県を代表する祭りの1つ「大津祭」がことし11月、イギリスの首都ロンドンで披露されることになりました。
祭りの運営団体によりますと、大津祭が海外で披露されるのは初めてだということです。
大津祭はからくり人形を乗せた13基の曳山が笛や太鼓のお囃子にあわせて大津市中心部を巡行する祭りで、厄よけの「ちまきまき」も魅力の1つです。
滋賀県の外郭団体「びわこビジターズビューロー」では、この大津祭を日本の多様な魅力の1つとして紹介しようと、外務省がイギリス ロンドンに設置している日本の文化・技術の発信拠点「ジャパン・ハウス」に提案し、ことし11月30日に「マイクロ版・大津祭」がジャパン・ハウス内で披露されることになりました。
ロンドンには大津祭で「月宮殿山(げっきゅうでんざん)」と呼ばれる曳山をもつ地区の5人が訪れ、室内のスクリーンで大津祭の動画を流したり、実際に笛や太鼓のお囃子を披露したりするほか、「ちまきまき」も行って、大津祭の一部を再現することにしています。
また、前日にはロンドンの小学校でお囃子を披露して交流を深めたり、ジャパン・ハウスの入り口付近で「ミニ宵宮(よみや)」を披露したりすることも計画しているということです。
祭りを運営する大津祭曳山連盟によりますと、大津祭が海外で披露されるのは初めてだということです。
大津祭曳山連盟の船橋寛明理事長は「大津祭はおよそ400年の長い歴史がある祭りなので、海外の人に古い歴史と文化を紹介できるいい機会だと思っている。お囃子にはゆっくりした曲や早いにぎやかな曲もあるが、海外の人にどうすればよく伝わるか想像しながら練習を重ねたい」と話していました。
また、びわこビジターズビューロー海外誘客部の原田佳和部長は「滋賀県には、アジアの人は一定数来るが、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアの人たちは少ない。こんなにすばらしい湖や文化があるんだということを、知ってもらって、たくさんお客さんが来てくれるようになったらうれしい」と話していました。