2024/07/11 読売新聞オンライン
式典で引き渡される救助工作車の前であいさつする北澗副市長(大津市で)
滋賀県の大津市消防局で使われていた救助工作車が輪島消防署に譲り渡され、運用開始を前に動作の確認が行われました。
譲り渡されたのは、救助活動の際に使われる救助工作車1台で、11日に輪島消防署に到着し、10日の午前中は隊員たちがクレーンや照明器具などの動作を確認しました。
この車は21年前に大津市の南消防署に配備され、これまで火災や救助などの現場に900回あまり出動したということです。
輪島消防署には救助工作車が1台ありましたが、能登半島地震の揺れで横転して使えなくなり、これまでは別の車両2台を使って救助工作車の機能を代替していたということです。
今回の譲渡は総務省消防庁の仲介で実現し、救助工作車は12日から管内で運用を開始するということです。
輪島消防署の中田勝人救助係長は「隊員一同うれしく思います。感謝の気持ちを忘れず、今後起こりうる災害に備え、安全安心、そして迅速に活動できるよう日々努めていきたいです」と話していました。