半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

放射能勉強会、しました

2011年11月19日 | 自分の時間
放射能勉強会の1回目を開催しました。

生後1ヶ月の赤ちゃんを連れたママさん、2歳と4歳の子供連れなど「小さな子供」を連れた奥様が多かったです。

うちの奥さんが子供の面倒をみる「託児付き」にしたのが良かったようです。
ただ、1人で見るのは限界で参加を見送ってもらった方もいたので、やっぱり人に頼んで託児のキャパを増やさないといけないな~、と思いました。


また、もともとネット、本などで勉強してきましたが、今回に向けて、図書館から本を借りたり、更にネットで色々調べましたが、一番難しいのは「どういった立場」で話をするか。


放射線の影響は、誰もを不安にするもの。
もう半年以上経っているのでかなり不安な気持は無くなってはいるものの、「○○さんが沖縄へ引っ越したんだって」とか、「ホットスポットに住んでいるお友達は大変らしいよ」といった情報が入ると、ママさん達はその都度不安になります。


それもそのはず、数ある専門家でも意見が分かれるほど難しい問題で、また、放射能といった言葉一つとっても、日本語訳が色々な意味でされて、専門家でも使い方が違う世界らしいのです。

なので、「正しい情報」というのは存在しないわけです。誰も答えが明確にはわからないのです。

だからこそ「自分で勉強して、基準をつくって、その自分で決めた基準で判断を出来るようになる」「決めたら、もう悩まずワクワク楽しく生活する」ということが、一番大切だという立場でお話ししました。


特に、「放射性物質の問題は、あえて「活性酸素の問題」と捉えてしまった方がわかりやすいのではないか」という話はしました。
→参考)ニュートン「放射線そのものより、放射線が水分子を分解し、その結果生じる活性酸素が生体分子を傷つける影響の方が大きい」


これも盲目的に信じる必要性は無いと思いますが、味噌が良い、酵素が良い、といった話も、「活性酸素に対抗する」という方が、私達一般人にとっては対応しやすいと思ったからです。


結局、放射線について色々な説があるのは当然といえば当然です。そもそも、レントゲンさんがX線を「発見」したのが1895年、つまり100年ちょっと前に過ぎません。

その翌年ベクレルさんがウラン塩化物が自然にX線に似た光線を放出していることを発見し、キューリー婦人が「原子そのものから光線が出ている」ことをつきとめ、放射能と名づけたそうです。

その後、放射線の研究がされ、1979年に放射線が人に与える影響、特に放射線防護の研究や国際放射線防護法の制定に活躍したシーベルトさんの功績を称え、1979年に「被ばく線量相当量」の単位としてシーベルトが定義されたそうです。

ほんの100年前にX線が「発見」されたばかりなわけで、人への影響についてもまだまだ研究されていないのは当然ですよね。

ちなみに、ベクレル(Bq)、とかシーベルト(Sv)という単位は馴染みが全く無かったわけですが、「人の名前なんだ」ということを知って、少しだけ親近感が持てるようになりました


さて、特に成田周辺の「低線量」地帯でどう判断するか、という問題ですが、

【野菜について】
1:土壌が汚染されているのは確かな「事実」
2:千葉県産の野菜は、県の調査を見る限りは、7月以降は、小麦・大麦、お茶、市川市の米、柏市の柿・栗、キノコ以外は20ベクレル(Bq)未満は検出限界の測定器では、どこも検出されていない
3:ある農産物を扱う茨城の問屋さんが、関西の卸先からの要望で厳密にサンプリング調査をしたところ、1ベクレル(Bq)も検出されなかった
4:土壌にセシウムなどが蓄積されている事実はあるが、「移行係数・・・土壌1kgに含まれるベクレル(Bq)数が、そこからとれる野菜1kgにどれだけ移行するか」を見ると、移行係数が高いと言われているさつまいもでも3.3%ほど
→キノコ類、ホットスポットを抜かせば、成人は問題ないと言えるレベル

【魚について】
県の調査をみれば一目瞭然ですが、20ベクレル(Bq)とか50ベクレル(Bq)とかその都度違いますが、3月以降、継続して検出され続けています。特に10月ぐらいから高くなってきており、過去のチェルノブイリのデータなどと同様「海産物の生物濃縮の影響は半年から1年目ぐらいが一番ピークとして出てくる」という話に当てはまるようです。

海産物は、引き続き注意した方が良いわけですね。特に、カルシウムと同様骨に同化しやすいストロンチウムが含まれる骨をそのまま食べる小魚などは、子供には与えない方がベター、と思います。

【空間線量について】
千葉県のモニタリングスポットは市原市にあって、そこの数字を見ると、原発爆発後の3月22~24日がピークで、1時間あたり大体0.1マイクロシーベルト(μSv)でした。4月末には半分の0.05μシーベルト(Sv)まで落ちましたが、その後、5月~10月まで、平均して大体0.044μシーベルト(Sv)です。

原発問題前の平成21年度は0.022~0.044μシーベルト(Sv)/時間だったので、現在は、平均値より少し高い程度ですが、大気中に関してはまあ問題ないと言えるレベルになっているわけです。

そもそもモニタリングポストはチェルノブイリの問題から設置されたので、高いところに設置されている「大気中の数字をみるもの」いうこと、また、市原市と成田市は環境が違うということもありますが、データがそこしかないので、市原市を参考にするしかありません。

そうすると、3月は現在の5倍だったので、成田市でも3月は大気中に現在の5倍の放射線があったのでしょう。

実際は、大気中より、地面に降り注いだ放射性物質からの影響が大きかったとは思いますが、3月~4月に被ばくしたのは、もはや事実です。でも、過去のこと。

大人はセシウムの生体半減期が100日ぐらいといいますが、新陳代謝が早い赤ちゃんなどは1ヶ月も無いそうです。


被ばくしたのは事実であり、低線量の放射線がしばらく残っているものの、成人は問題ないと言えるレベルになっています。子供にとっては、多少は影響があると思いますが、個人的見解ですが、「心配そうな親」の元で暮らす子供より「明るく元気に楽しんで生きている親」の元で暮らす子供の方が、ストレスが少なく、活性酸素も少ないでしょう。

放射能問題で悩んでストレスがあるぐらいなら、それをふっ飛ばすぐらい悩まず楽しく生きている家族の方が、耐性も免疫もあがり、結果、病気になりにくい、それが結論だと思います。

ナーバスな問題で、正答は無い問題ですから、あえて個人的な意見として書かせて頂きました。


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