モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

体感!粘土

2013-05-16 22:12:29 | 親子
Mizunenndo
親子クラス

汗ばむ季節になるとやりたくなるカリキュラムのひとつが、今日ご紹介する大量の水粘土の造形です。
ごく一般的な油粘土は油を混ぜているのに対して、名前の通り水分を含んでいるので、とても柔らかくひんやり冷たいのです。
触ってみてヌルッと冷たい感覚がその子によって、気持ち良いと感じるのも気持ち悪いと感じるのも、その瞬間の感覚が大事。
手で触るだけでなく、裸足になって粘土の上を歩いてみたら・・・どんな感じ?粘土制作は始めてのお子さんもいて、あまりの大量の粘土に恐る恐る触れる子もいれば、お母さんのやる気スイッチが入って母自ら泥んこ状態になって一緒に制作している親子もいました。

水粘土では、親子ペアになって壁をつくり指でぐりぐり穴を開けて貫通させてみました。その穴をどんどん大きく広げていくと親子で握手ができてしまいます。特定の形をつくるというより、シンプルな形から少しずつ粘土を変形させることで遊びもどんどん広がります。親子3組がそれぞれ作ったものを最後はすべての粘土を合体。巨大立体作品ができました!!
この水粘土は、意外とお母さんが楽しくなってしまうんですよね~。お子さんより汚れがひどかったかもっ!?
0514_5
そして後半の制作は、ゆらゆら動くお皿型の発砲スチロールに粘土を貼りつけて、カラー粘土・マカロニ・モール・貝殻で飾りつけしました。2歳のこどもがカラー粘土を丸めて土台にくっつけて、お母さんが+αの装飾をして共同制作です。
素敵な宝物をたくさん積んだ『宝船』ですね!!
あれ?真ん中の作品は、新種のフルーツでしたっけ?

次回親子クラス
5月28日(火)10:30~11:30
ご予約お待ちしてます!

伊藤



コメント (2)
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小学生油絵のモチーフ2

2013-05-15 22:49:04 | 小学生 絵画
Shougakuabura
油絵授業導入時に欠席でまだ描き始めていない数人を除く、73名の選択が決定しました。気になる結果を発表します!

酒井 数字を取るならペットにお任せ!視聴率(?)トップ賞は予想通りミケランジェロに軍配が上がりました!合計18人。
田中 「グロテスク好きな訳じゃない」と言いつつノリノリでホルマリン浸けの目玉やゴキブリを描く高学年女子が多い合計14人。
小原 脅しが効きすぎリタイア多し。リアルに描く自信のある高学年とリアルの意味がわからなかった低学年女子合計13人。
伊藤 賢く優しく気配り上手、小さなお母さんタイプの高学年女子+腹減ってるから選んだと言う低学年男子2人の合計12人。
杉山 煙草(=悪)への憧れではなく、電気コードや貝の形が面白いという理由で選んだ、大人が思うよりずっとまともな5人。
庄司 天使のキャンドルスタンドなので女子のみになるかと思いきや、低学年男子も2人チョイス、神は人を選ばず合計4人。
南澤 レトロな良さが理解できなかったか、大人が望む子どもらしさを押し付けたのがバレたのか、低学年男子のみ合計4人。
塩見 「ブーツはいいの。ボールの模様が面白いの。」と言う2人。真ん中に描こうとするボールを端に寄せさせるのに苦心。
岩田 「全部どれも描きたくない!」とだだをこねる低学年女子に「お人形さんならどう?」と無理矢理勧め私の賭を負けに導くとは、なんてことしてくれるんだ田中先生!岩田先生もこれで勝ったと思うなよ!むしろ岩田先生が田中先生にビール奢れ!

大人クラスの皆さんは、どのモチーフが描きたいですか?北側の棚に並んでいるモチーフをじっくり見て、選んでみて下さいね。   オバラ
(岩田先生が「死んでも描きたくないモチーフも聞きたい!」と墓穴発言。しかも「9位と8位の差は1票しかないじゃないですか!同じ同じ!」とほざく始末。目を覚ませ岩田!現実を見ろ岩田!トドメを刺したいので、書込みでも授業中に直接でも、ご意見お願いします!)

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小学生油絵のモチーフ1

2013-05-14 20:34:10 | 小学生 絵画
Shougakuseimotihu
左上から 酒井・田中・杉山・小原  下段 南澤・塩見・伊藤・庄司

酒井 ガラス製の立派な金魚鉢に容姿端麗な熱帯魚ベタ。さわやかな夏景色はどんな画材のモチーフとしても対応可能。が、「この子の名前はミケランジェロです♪ミケちゃんって呼んでね☆」命名センスに若干問題あり?
田中 クリエーターとして自らの能力に自信を持ち、ポリシーを貫いて仕事に取り組む姿勢はモチーフプロデュースにも現れる。大胆不敵な究極のスタイルを見せつけろ!(が、共感する必要はナシ)
杉山 20代男性の一人暮らしの室内にあるサイドテーブル(日常)をなんのひねりもなく持ち込む意図は?背伸びしたい年頃の少年達にはグッときても、大人クラスの同世代男性から「わざわざ絵にしたくない…」という声も?
小原 少女のトキメキ・愛らしいものを集めつつ「このモチーフを可愛く描いたら直させる」との脅しに、選んだ半分の子が途中でチェンジするという異常事態に!必要以上にキュートに描いてしまう女子の癖を直したいんだ!
南澤 教育の遂行に独自の哲学を持ち込み、小学生にも包み隠さず世の真実を語る男“南澤”は、敵か?味方か?このモチーフから、意外にも健全な幼少期を送り、愛情溢れる父親としての素顔も垣間見え安堵。
塩見 4月から小学校受験クラスのアシスタントとして勤務するミオス講師歴代最年長の女性。当然小学生のモチーフセット初挑戦。油絵科出身の気負いからか、ブーツだけに頼りすぎているのが残念。今後に期待。
伊藤 常識を重んじ仕事への忠誠心から、危険な冒険(失敗)は決して犯さない。色味を意識し整然と配置を考えられた美しい伊藤家の食卓そのまま。‘虎穴に入らずんば虎子を得ず’ということわざは辞書にない。
庄司 これから暑くなる日々をすっ飛ばし、一転クリスマスモードへ!「限られた期間しか飾れないものは、逆に永久に残される。(物理的にも精神的記憶にも)」と私がフォロー。モチーフセットに2時間も悩む小心者。

Shougakuseimotihu1_3岩田 実家の倉庫から発掘してきたという和洋折衷なお土産のオンパレード。多くの謎が残るみうらじゅん的モチーフにどんな答えを示してくれるのか?期待が高まる中「俺はこのモチーフで異端児探しをしよーっと。」って、まさかの自分中心!?子どもの為じゃないの?趣旨がズレちゃってるんですけど?私の「もし一人でもこれ選ぶ子がいたら一杯奢る」約束に、モチーフに両手をあわせ本気で祈りを捧げる姿は、傍から見ると危ない新興宗教の儀式のようで戦慄…
(保護者様ご安心下さい。岩田先生は普段は大人クラス担当でイベント時以外は小学生クラスに顔を出しません。そしてこれでも一応腐った鯛、いえ腐っても鯛の芸大出身です。)

さぁ、芸術家の誇りを賭けた『モチーフセット』の戦い!頂点に立つのは誰か?
え、勝敗の決め方は何かって?いい油絵がたくさん生まれたモチーフの勝ち!
作品が完成してゆく様を、心して味わえ!   オバラ

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ここは過渡期

2013-05-13 22:07:35 | 学生
20130513

学生クラス 習作

どうも!スターツアーズの為に仕事を休む男、幸介です!本日は学生クラスの生徒の作品をご紹介いたします。デザイン・立体・デッサン・スケッチと様々な作品ですがこれらはひとつの作品としてではなく、先に見える目標への到達するための「練習」として制作されたものです。

上段の作品は、「自分が美しいと思うマルチストライプを作る」という課題です。好きな幅の線を描き色を塗るだけのシンプルな課題ですが、シンプルであるがゆえに色彩のセンスが直球で問われるわけですね。色合いは感覚ですから、この作品を講評するのは難しいんですが、チューブそのままっぽい生の色合いが陳腐に感じますので、混色しても彩度を落とさないような色を作る力をつけなければなりませんね。

中段は模写とスケッチです。物の形を的確に捉えられるようになるには、やはり枚数を重ねるほか無いのではないでしょうか。構図を決める力も、やはりデッサンの枚数を重ねることによって、自然と身についてくるのだと思います。こちらのスケッチや模写ではモチーフの形態に意識が行き過ぎてモチーフの印象だとか空気感が描けていない気がいたしますので、線の太さや強弱にも気を払ってアウトラインを取るべきだ思います。

下段はデザインですね。小学生クラスの課題でも行ったケーキ作りですが、学生クラスではもう一歩踏み込んでロゴマークのデザインとその意味や使用例なども考えてもらいました。左側のデザイン課題は、任意のアルファベットを使って画面構成をする課題ですね。こちらは背景のオレンジやピンクなどのパステルカラーが生ぬるく、さらに中間色もなく明暗差も激しいことによって色彩の調和が取れていません。単純にもっと色を作る・コントロールする力を身に付けなければなりません。

以上習作の紹介です!ここは彼らの過渡期であり、目標に向かってまだまだ習作を重ねていかなければなりませんが、やった枚数だけ身になるのは確実です。このままズルせず、一枚一枚着実に進んでいってもらいたいと思います!!

田中幸介

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未来に向けて

2013-05-12 10:03:00 | 学生
Dessan1_2
左・えりか(高3) 右・かんな(高3)  鉛筆デッサン

生まれて初めて視力検査に引っかかったことにとても落ち込んでいる酒井です。この歳でまさかの眼鏡デビューとは……。

さて、今日は受験生2人組が初めての「想定デッサン」に挑戦したのでご紹介致します。想定デッサンは手元にモチーフを渡され、それを自分で自由に構成して描くというもの。今回2人に渡されたのは「透明なプラスチックカップ」と「コピー用紙」。この試験で渡されるモチーフは大体、日常でも目にするなんの変哲も無いものです。(形の間違いが見極めやすく、受験生全員分の数を安価で揃えられるため) この一見なんの面白みもないモチーフから、いかに面白さを演出するかが重要な課題となります。

左・えりか コンセプトがひとつに絞られていてわかりやすい、明快な作品。背景にがっつり黒を使ったことでインパクトのある画面にもなっています。仕事量の多さで他との差を見せるのは上手い手法ですね。ただ、手前のカップと丸めた紙の方にはもう少し繊細さが欲しかったところ。特に手前のカップが「透明」という要素にとらわれ過ぎて、プラスチックの質感が不十分なのがちょっとおしいですね。しっとりとした白を表現したり仕上げの描き込みをするのに重宝するH系の硬い鉛筆の使い方を、これからもっと極めていって欲しいです!

右・かんな えりかと対照的に、紙を裂いたり丸めたりしてモチーフ組み合わせでストーリーを作り出す考え方は面白いです。紙を水に見立てているようにも見えて、カップと紙が交互になっているのもリズム感があります。ところが、紙のシワがビカビカしすぎて紙らしさが失われてしまっていたり、透明のカップが黒すぎたりと見辛い部分が沢山あります。ただでさえ白い紙に色のほとんど無いモチーフなので、画面が弱弱しくならないような絵作りが必要です。最初の段階でコンセプトをしっかり1つに絞り込んでから構図を決定することが出来れば、他の部分も生きてくるでしょう!

見事に性質の違う2人。お互いを通していろんなことを学ぶことが出来る良いコンビだったのですが、「ライバルは多い方がいい」ということでえりかは大型予備校に通い始めることに。かくいう私も同じ理由でミオスから旅立ったのでした…。寂しいですが、大勢の同年代に囲まれて評価をされる緊張感は、上手くなるために貴重かつ必要不可欠なものです。2人のこれからの成長に期待大!!がんばれ受験生!

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白黒の世界

2013-05-11 06:43:00 | 学生
Asahi1旭 中3 ペン画・墨

土曜日の午後クラスに通っている平野君は、現在黒いペンやインクを使って作品を制作しています。

デッサンや版画もそうですが白と黒だけのシンプルな世界で展開される画面はその分、作者の思い入れが強くなればなる程深淵なものになっていきます。

彼がペンを使って絵を描き続けることになったきっかけは、確かアトリエから見た風景を描いた時だと記憶しているのですが、そこから現在に至るまでに描く対象が外国の風景、蝋人形、深海魚といったものに変わって行きました。
作品写真からも描く対象が変わるごとに本人のこだわりが出て来ているのがお分かりになると思います。

この深海魚といったモチーフは、その独特な雰囲気や質感を表現する上で黒ペンという描画材はとても適していると感じます。黒いベタ面の背景に展開される平野君の描いた不気味な魚達は、とても魅力的な表情を醸し出しています。

そして私が最も好きなのが右から2番目にある蝋人形をモチーフとした作品です。本人としては蝋人形の本を見て、これだと思ったものを画面の片っ端から描き連ねていったにすぎないのですがそれが一枚の画面になった時に、何とも言えない面白く、且つオリジナリティー溢れる作品へと昇華されているのです。白と黒のコントラストもとても美しいです。

こういった感覚はある意味アールブリュットやアウトサイダーアートと言われる作家たちが作り出す世界観に通ずるものがあります。作為的ではないところが何よりもこの絵の魅力なのです。逆に、いわゆる受験的美術教育を受けて来た私のようなものには、こういった絵は描けません。どこかでまとめてしまおうとか、この部分を見せたいなどといった作為的な思いにかられてしまうものです。

平野君にはこういった無垢な感性を本当に大切にしていって欲しいと感じます。そして更に大きい画面で、尚かつもっと緻密な表現を目指してのびのびと作品を描いていって下さい。







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油絵月間、まずは下地から

2013-05-10 19:44:19 | スタッフ講師
アトリエの壁にずらりと並んだキャンバスはもうご覧頂けたでしょうか?今月、小学生・学生クラスでは油絵の制作に取り組んでいます。すでに大人クラスから、このパワーに負けてしまいそう~なんて声まで出ていますが、いえいえ負けじと制作しましょう♪

本日は油絵の下地についてお話しします。
油絵では白いキャンバスに固有色(レモンなら黄、リンゴなら赤、といったようにそのものの持つ色)をいきなり置いていく、という描き方はあまりしません。色の層が作り出す深みがなく、薄っぺらい絵になってしまうからです。
しかしそうはいっても、まず何色を使えば良いのだろうと悩んだ経験がある方も多いのではないでしょうか?そういう時にはモチーフをじっくりと眺め、どこをメインに描きたいのか、どういった絵を作りたいのかということを考えていくと、のせる色も見つかりやすいですよ。
 
2013_5_10_04_2

これは同じモチーフを2種類の下塗りの技法で描いたものです。
真ん中はアンバーやイエローオーカーなど単色で大まかに陰影を描いていく手法です。トーンの統一された落ち着いたシックな雰囲気になり、古典的な油絵に向いています。基本の描き方で失敗も少なく、特に初めの1枚にはオススメするところです。
右はナイフでモチーフの補色に近い色を盛り上げてのせています。赤に緑、黄に青などの補色関係に近い色を下におくことで発色が鮮やかになり、またナイフで盛り上げているので豊かなマチエールがうまれます。勢いのある画面に向いています。下地の段階でマチエールも意識して作っておくとイメージも保ちやすく良いですよ。

これら以外にも、好きな色をのせてそこから絵のイメージを決めたり、以前キャンバスに描いた絵を下地として再利用したり、と下地の作り方は千差万別。それぞれの良いところを取り込みつつ、自分なりの描き方というものを作り上げて頂きたく思います。もちろん直感も役に立つものです!たまには気の向くままにダイナミックに筆を遊ばせるのもオツですよ!そこから思わぬ色も生まれます。

さてさて小学生クラスでは下地はどのように進んでいくのでしょうか?毎年恒例でご存知の方も多いかとは思いますが、ぜひお楽しみに♪庄司でした。

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欲張ってます

2013-05-09 22:32:43 | 幼児
最近幼児クラスのお絵描き技術がぐ~んとアップしてきて、こちらの要望もどんどんエスカレートしてきてます!お絵描きの中でも特に人物画を強化中・・・。強化と言っても特訓しているのではないので、あの手この手とテーマを変えたり、画材を変えたりして、授業はいつもと同じ雰囲気ですが。
今本当に吸収が早く伸び盛りなので、ついついこちらももっとできる!もっと良くなると、期待をもって欲が出てしまうのです。
Hahanohi_2
上の作品は、お母さんの絵を描き母の日のプレゼントです。マカロニをコラージュしたゴードルの額に入れると、お母さん達みんなセレブ(?)で、ゴージャ~ス!スペシャルプレゼントですね!
05091_3
左3枚:年中 右2枚:年少
05092_3
左2枚:年中 右2枚:年長
続いてこちらの作品は、自画像です。
いつも描いているクレヨン画の人物とは手法が違って、顔のパーツをリアルに描くのがポイント。その為には、描く場所を1カ所指示して、1点に集中して描くことが大事です。顔全体を見るのではなくて、1カ所を鏡で見たり手で触って確かめることで、顔の凹凸や感触まで絵に現れてきます。
05093_2
顔の中で穴があいているところはどこかな?口の中、耳の中、鼻の中まで指を突っ込んで確かめます。(写真は歯の本数を数えているところ)眉毛って何本あるなだろうね。たくさんの発見がありました。
今日の作品は、完成度が非常に高いので集中して描いた細部までじっくりご覧いただきたいと思います。
お母さんはゴージャスな額縁に入れてもらったので、こちらのお子さんが描いた自画像もぜひ素敵な額に入れて飾ってあげてくださいね!

伊藤

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ぜつみようなあじ

2013-05-08 00:50:00 | 小学生 工作
Shougakuseicakee
オバラです。昨日の南澤先生のブログを無意味に噛み砕くようですが、工作で『ケーキを作る』事は、子どもにとってどれだけワクワクすることかは想像に難くありませんね。
そして、自信作のケーキを「持って帰ってはダメ!」と半月以上も預かりっぱなしということが、どれだけ反感を買うかもお分かり頂けますでしょうか?
ものを販売する為には商品を作るだけでは成り立たず、しかもお客様に喜んで頂くにはどのような商戦を立てれば良いかアイディアを出し、遠足で「デザインとは何の為に存在するか」考えたことを活かして“パッケージデザイン”“ショップカード&商品説明”を作る為に、もったいぶった長いカリキュラムにしてみました。
ケーキの価値を上げるも下げるも自分のセンス次第。これぞデザインの醍醐味。ロシア構成主義だかどうかはわかりませんが、力強いことは確かですね!

Shougakuseicaked
分士(sit)
レインボーラップケーキは、ぜつみ
ようなあじでととのえています。
分士(sit)は、ふるいじだいから、あじ
のけんきゅうをすすめていました。
そのなかであきらかになったのは、
ビザーという、くすりです。このレインボ
ーラップケーキは、そのビザーとい
うくすりをせんようしています。その
おかげで、いろいろなかんかくのあじ
が、くちのなかでひろがります。そ
して、たべたひとの87%が、お
いしいといっています。さあ、こんど
はあなたのばんです。この
ぜつみょうなあじを、おため
しください。

ケーキ1こあたり
エネルギー 35g
たんぱくしつ 0.3g
たんすいかぶつ 3g
ナトリウム 0.5g
ビタミンC 0.1g
カルシウム 3.1g
しょうみきげん 2013/7/13

※「せんようして」は「使用して」と書きたかったと推測しておりますが、面白いので本人にはあえて指摘しませんでした。
賞味期限が意外と長いのは、ビザー薬の効果の一つかもしれません。87%という数字に信憑性がありますね。この商品説明だけで『レインボーラップケーキ』の売上が伸びるのは言うまでもないでしょう。

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お菓子な世界

2013-05-07 01:00:00 | 小学生 工作
大人の人間とは、理解出来ない物ごとに渇望と永遠を見いだすおかしな生物であります。

その点、子供とはなんと可愛げのない生物でありましょう。
判らないものにはそっぽを向くし、ソシュールの言語学も読まなければ、奇天烈な恋愛に没頭したりもいたしません。
彼らが愛するのはお菓子。いや、正確に言えばお菓子な世界なのです。
お菓子な世界では勘違いはありません。甘い味覚という唯物論があらゆる如何わしいエクリチュールも駆逐します。
甘味な夢想は正確な描写を準備し、包装紙にいたるまで歴史的必然を雄弁に語ります。
ご覧下さい、パッケージに刷られたロシア構成主義的ハンコウの何と力強いこと!
お菓子という神を荘厳する包装紙とパッケージによる三位一体は、もはや子供にとって客体ではなく絶対同一的自己矛盾そのもの。ああなんて可愛げのない子達でしょう。

けれど、そのお菓子は食べられないのです。
大人になって、不完全だけれど甘美な永遠を夢見てもらうために。(南澤)

Shougakuseicakebox_3

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