上段左から、そうた(2年)・みづき(5年)・そうき(1年)・とも(2年)
下段左から、かいな(2年)・ゆきの(3年)・りょうたろう(2年)・こうせい(2年)
酒井です。今日は水曜小学生クラスから、引き続き「お正月のごちそうを食べる」絵をご紹介させていただきます。バタバタとみんなが筆やらクレヨンやら振り回している姿を思い出しながら、一人ずつコメントしていきたいと思います。
そうた 最近ではすっかり下級生たちの注目の的。たまにふざけ過ぎて大目玉をくらうこともありますが、最後は集中して完成度を上げていきました。決める所はばっちり決める!食卓に正座している自分とお父さんに対し、料理を運んで来たのか立っているお母さんは下半身のみ画面に入っています。大胆かつ場所設定のわかりやすい、すばらしい構図です。
みずき 流石上級生、といったところでしょうか。椅子の背、テレビや窓の外までしっかりと描写された背景は、他と一線を超しています。顔の陰影も試行錯誤しながら頑張りました。絵具の濃さを思い通りにあやつるのがかなり上手くなってきましたね。これからの成長にドキドキです。
そうき 洋服や持ち物の配色がとても洒落ている彼。もしかすると選んでいるのはお母様かもしれませんが、その色彩センスはバッチリ本人に受け継がれているんだな感じました。良く見ると背景にこっそりと描かれたハニワの意味は、聞いても教えてくれなかったので、皆さんの想像にお任せ致します!
とも 可愛いらしい外見に反し、なかなか厳しいことも言う大人な一面が見えてきた彼女。鮮やかなピンクが生きるように背景にクールな水色を持ってくるあたり、ただ可愛いだけじゃないのよ!という彼女の内面を表している作品ですね。机にところ狭しと並んだお皿も、是非見てほしい所です。
かいな 伊達巻や紅白かまぼこ、お刺身など、どんなものが食卓に並んでいるのかしっかりわかる、クオリティの高い描写がしてあります。アトリエで実物を見ることは出来ないので、彼女の観察力が高い証拠ですね。食卓に出されたものはひとつひとつ大事に食べよう、という愛情が垣間見えるようです。
ゆきの 箸や器を持っていたり横向きで屈んでいたり、難しいポーズががしっかりとバランス良く描けています。賞もとった夏のポスターコンクール・人物クロッキーを経て、人間を描くのが物凄く上達していますね。これまでは「顔が描けない!」なんて拗ねることもありましたが、これだけの表情が描けるようになれば、もう心配いりませんね。
りょうたろう とてもいい表情です。家庭での「食事の時間」が彼にとってとても明るく幸せなものであることが伝わってきます。手前の人物との重なりもとても上手に描けていて、奥行きのある構図です。背景の水玉は本人のアイディア。これを描いたことによって、より多彩で賑やかな印象になりました。
こうせい 大きなお皿に乗っているのはお餅と唐揚げ、苺だそうです。お正月・・・とはちょっと離れているかとも思いますが、彼にとってはなによりの「ごちそう」なのだということが伝わってきます。完成間近になると誰でも「もう終わり?終わりでいいよね?」と気持ちが急いてしまうものですが、今回「ここはまだ塗れるな・・・」と自分で考えられるようになったのは大きな成長ですね!
「お正月のごちそうを食べる自画像」、紹介はまだ続きます!お楽しみに!