水曜夜 大人クラス 長沼
急に暑くなったり、寒くなったり、目がかゆくなったりの日々を過ごしております、磯辺です。今日は水曜夜大人クラスの長沼さんの作品を紹介させていただきます。
こちらの作品、あの「たきび」の歌詞で有名な山茶花を描かれたものです。
正直私は、椿っぽい花のことは全部椿呼ばわりなので、道端に咲いている山茶花を「山茶花だ!」とは認識できなかったのですが、長沼さんの絵を数週間にわたって見ているうちにちょっとだけ山茶花の見分けがつくようになりましたよ!
さて、それはさておき。
まず、構図が面白いですね。画面に上から下に流れるように配置されているというのはツタ系の植物じゃないとあまり見ないかもしれません。山茶花というと生垣にぶわっと咲いてるイメージが強いということもあって、この構図にすると山茶花の可憐さが増すような気がします。
そしてメインの花。立体感も充分出ていますし、何と言ってもこの赤色がいいですね。血のような赤色が、可憐さの中に艶めきや強さを感じさせます。
また試行錯誤を繰り返していた背景の薄紫も、単調にならず、冬感が出ていていいと思います。
そういえば、この絵の制作中に頻発したシーンがありました。それは「長沼さんがさらっと描かれたところを私や小原先生が絶賛して、しっかりと描き込まれたところに限って、修正を提案する」というものだったのですが、同じような経験がある方ひょっとしてミオスには多いのではないでしょうか。この絵で私が絶賛したところで言うと、真ん中右寄りの花についている黄緑の三枚の葉っぱなどです。さらっと描いているところがいい!ということは、センスがあるということなので、気を落とさないでくださいね!