あかり 中2 岩絵具・銀箔/パネルに和紙
暖かい日が増えましたが不安定な時もあり服選びが難しいですね、ホノカです!今回も学生クラスからあかりの日本画をご紹介です!
白く丸いフォルムが特徴のシマエナガが少し雪も積もる枝に佇む可愛らしい作品です。パッキリと明度の異なる色が置かれた背景や、枝の表皮を表すような大胆な塗り方がされていることで、シマエナガの毛なみの柔らかさがより強調されています。また少し黄色みのある色や赤みのある色が使われていることで、動物らしい暖かみのある印象にもなっています。真っ白さが特徴のシマエナガですが、その特徴を潰さないように配色が考えられた構図が素敵ですね。主役は小さな鳥1匹ですが、画面全体でしっかりとその主役が引き立てられています。
そして背景は、景色を描き表すのではなく、空気感という目に見えない部分を感じたように表しています。雪も残る寒い空気の中ですが、陽の光が差し込むような、はたまた再び雪の時期が近づくような空気の冷たさにも感じられます。そんな空気の違いがあっても、枝の様子が変わらず横断しているため、変化が徐々に訪れ始めているのだと分かります。ですがよくよく見てみると、右側の枝の端は闇に溶けているような暗さもあり、立体感もしっかりもたらされています。そして顔の向く方向が明るく示されていることで、暗さの中にいても光を見出すようなストーリー性も感じられます。
アトリエ入会後2枚目のデッサンの途中で、他のクラスメートの流行りに乗っかりこの日本画の製作に取り掛かりました。いきなり慣れない画材を使用することや、構図を考えること、様々難点はあったかと思いますが、色々な画材に触れる楽しさを感じていてくれたら良いなと思います!