モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

紙と技法の物語

2019-08-10 21:15:18 | 小学生ワークショップ

お久しぶりです。旭です。連日溶けそうなほど暑いですが、いかがお過ごしでしょうか。私は熱でノーパソが壊れて閉口しています。どうしよう。 

さて、久しぶりのアトリエは一平先生企画の飛び出す絵本ワークショップのお手伝いでした!

複雑な構造に見えて、小学生でも楽しく作れる、ギミック付きの絵本を制作していきます。使用した技法は三種類。絵が立ち上がるギミックに、箱が立ち上がるギミック。それからスリットから絵がにゅーっと飛び出すギミックでした。設定を考え絵を描いて、指示通り台紙に貼り付けていくという工程です。

この3種類の面白いところは、ズバリ物語の構成がしやすいこと。例えば、絵が立ち上がるギミックを使用して、ババーンと物語の主人公が登場し、背景で設定が把握できる絵を貼ります。海がテーマなら海に遊びに来た自分が主人公で、爽やかに広がる砂浜を背景にする、などです。その後、箱のギミックを使い、海賊の宝箱を見つけて。飛び出すギミックを使ってサメが襲ってきて。など、ストーリー展開は十人十色。お父さんやお母さんと、友達と話の続きを考えるのも楽しい、応用の利くギミックでした。ワークショップ終わりに配られた説明書で、もっとページを増やしたい、何度も開閉してる内に壊れた、などの場合のアフターケアもばっちりです。

一方で、お話作りはどうかな?恥ずかしがって描いてくれないかな?図工を習いに来たのに物語を作るのは国語みたいでイヤ!なんて言われないかな?と、少し不安でした。しかし、そこはさすが想像力の逞しい子どもたち。全く心配することないなあと、改めて実感しました。これでも文系ですので、ギミックを使って成り立つ絵本の物語をいくつか用意し、どうするか迷っている生徒には助け舟を出すつもりではありました。しかし、悩んでいたのは最初の5分ばかり。飛び出すギミックを見せた時の、感動するキラキラした笑顔は忘れられません。僕も、私も作りたい、形にしたいという気持ちでいっぱいの子どもたちのモチベーションは無敵です。全く予想していなかったテーマを提示してくれた子、箱が立ち上がるギミックで、蓋のない宝箱なら中に宝石を散りばめたいと言ってギミックの欠点を補うアイディアを即座に思いついた子。ギミックをギミックだけのものとして理解してしまう私では思いつかない、新たなものに触れた少年少女の感性に、驚かされるばかりです。子どもたちに良い経験を、などと思っていたら、ワークショップを通して私の方が良い経験を積ませていただきました。一平先生、ノリ先生、そして保護者の皆様、なにより参加してくれたみんなに、心から感謝します。ありがとうございました!!

コメント