モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

エンジニアブーツというモチーフ

2018-07-28 01:08:24 | 学生

左 上野 / 右 桃果 高1

台風一過、岩田です!

本日は、大人クラス上野さんと高校1年生の桃果が描いたブーツのデッサン。
僕はこのエンジニアブーツを描くことを皆さんにお勧めしています。というのもこのモチーフ描く上で、大変為になる要素が詰まっているのです。

靴って基本的に左右一組で一足となりますが、大きさが同じ左右反転している同一形状のものを違和感なく描くのって結構難しい。
やもすると、どちらかが大きかったり小さかったりしてしまうものです。
上野さんも描きはじめは、かたちを取るのに相当苦心された様子でしたが完成した作品を見ると左右の違和感は感じませんね。

更にこのブーツ、真っ黒な革やゴム、金属といった幾つかの素材の組み合わせで成り立っている物なので、その質感の違いを表現する勉強になります。
二人とも筆圧を強め惜しみなく黒い色を画面に載せ、革と靴底のゴムの質感を上手く描き分けています。上野さんは、特に手前にある方のつま先部分の鈍いハイライトの表現が秀逸ですし、桃果のデッサンもかかとに出来たシワとカチッとした靴底の対比がとてもカッコ良いですね。
そして二人ともモチーフだけでなく、それが置かれている水平の台への意識が素晴らしいのです。

 

コメント
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