モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

油画完成報告!

2013-07-02 06:06:00 | 小学生 絵画
どうも!幸介です。本日は完成しはじめた小学生クラスの油彩の紹介をさせていただきたいと思います!

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左から 晴基(3年) 未菜(2年) 虎太朗(2年)

晴基
いち早く完成した彼。いっつも教室では、講師陣の話も暖簾に腕押し。一反木綿のように教室をふわふわと漂っている彼ですが、平面的ではありますが偶然の美を孕んだ構図に、均一に引かれたストライプの模様が素晴らしいです。油彩というよりも、モダンアートのように感じます。緑のベースに対して映える赤の散らばり具合や、ブーツのステッチ、そして雑であるがゆえに要所要所にランダムに混ざった絵具が美しいですね!この美しさ、お家の人に分かってもらえるといいのだけど…

未菜
月曜クラス随一の優等生!!優等生というよりも、出来た人間と言うべきでしょうか。人の気持ちを察することのできる、優しく誠実な彼女は、作品に対しても誠実です。着彩も綺麗で、構図もダイナミックさは感じないものの、そんな子供っぽいダイナミックさなんて不必要よ!!と言わんばかりの完成度。モチーフの置かれた床の布のストライプの歪みと、それをきっちり塗れる筆さばき。これはもう、自宅の一番目立つ場所に飾ってほしい作品ですね。

虎太朗
汚れないように丁寧に着替えたり、自分のことは自分で出来る。そのくせ、いざ絵を描くとなると意外と雑な彼。その雑さが、ロボットやサッカーボール、太鼓といった人工的なプロダクトの固さを和らげ、魅力的な形や色使いをもったモチーフに押し上げていますね。ロボットや太鼓に映りこむ周囲の色彩も、細かに観察されています。そしてその細かな気づかいを、絵具で大胆に崩す!!その作業がいい絵に繋がるのが、油絵の醍醐味ですね!


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左から 秀乃佳(2年) 順平(4年) 史穏(5年) 結奈(2年) 

秀乃佳
なんといっても向日葵のなど花びら、貝、水槽や背景などの色彩が美しい!私を見て!!と言わんばかりに元気よく描かれた花や金魚鉢からは、明るくチャーミングな性格の制作者本人を彷彿とさせます。多くの生徒が横構図で描くこのモチーフを縦で画くことによって、モチーフも大きく描けます。それによって向日葵の存在感や、モチーフたちの描きこみが増し、色彩が豊富になる事で魅力も増しているんですね。それぞれのモチーフの落とす影などもよく観察されていて素晴らしですね!

順平
スポーツ少年で、きっとアトリエには絵を描きに来ている訳ではないんじゃないかと思う彼。もう描けてるじゃん!と制作終了を何度も要求されましたが、「あとちょっとだから」「「ここだけやったら良くなるから」と騙しつづけて、ここまでの作品となりました!!本人は絵に苦手意識があるのかもしれませんが、一筋縄ではいかない蜀台や鍵の乱反射するシルバーの色合い、ぼんやり明るく照らされる背景など素晴らしい表現です。これだけ描けてるのだから、学校でも「オレまじで絵が超得意!」と言いふらしてほしいです。

史穏
もう数年アトリエに通っている彼女ですが、今までで一番の出来ではないでしょうか。やだー、とか、めんどくさーい!とか言いながらも、絵の具を混色し、ひとつずつ着彩してモチーフを作り上げることの喜びに気付いたようで、そんな成長に感無量です…!!葉っぱの色合い、オレンジの立体感も高学年を感じさせる丁寧な筆使い。そして床のチェック、爽やかだし色彩もここまで魅力的に描けるとは、もう感服です。細かいことを気にしないカラッとした性格の本人の、そのカラッと具合も感じる素敵な作品です!

結奈
のんびりしているようで、しかしすごく落ち着いてるわけでもなく、干したての布団のような温かさを持つ彼女。そんな彼女がまさか鳥かごに入った小鳥や木の小さな台、その他にちりばめられたモチーフを丁寧にしっかり描き上げるとは、驚きを隠せません。パステルカラーで構成された画面の、色彩の調和が素敵ですね。雑然と並んでいたモチーフも、ヨーロピアンガーデンな雰囲気でひとつにまとまって可愛く仕上がっています。彼女自身の雰囲気がこの絵そのもの!と思わせる、彼女を知らない人でも制作者の顔が見えるような温かい作品ですね!

ということで完成報告はまだまだ続きますので、お楽しみにしていてください!!

コメント
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