モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

鏡の国の

2009-03-29 21:11:40 | スタッフ講師
Hannzawa01半澤 ポスカに色鉛筆


みなさまお久しぶり、講師の石山です。
今日は見る者もインスピレーションがもらえるような、素敵な作品をご紹介します。


一瞬、その不思議で独特な表現に目が持っていかれます。

心奪われるのはこの構図。
鏡に映る自分と背景(モチーフ棚)・その鏡を持つ手・そしてそれらを描写するこの絵自体が(!)絵の中に存在しているのがお分かりでしょうか。
自らが描いている状況を絵の中に描く、という表現は近代絵画などにも度々登場しますが、それらにも引けを取らないような構成の巧みさを感じます。
背景の白い影はご本人いわく「まわりの人たち」、つまり石膏像なのですが、下書きの段階ではこの像、すべてご自分の顔だったのです。塗っていく途中で白いものに変わっていきました。

全く表現は違いますが、マグリットの<球体と自画像>のように、見ているのは絵なのか自分なのかという倒錯感が心地良くすらあります。


ところで、そういえばアトリエで自画像を描く方って少ないかもしれませんね。こうやって素晴らしいモチーフになりえる自分の顔。(自分の不得意は棚に上げつつ)ひとつの表現として、たまにはチャレンジしてみてはいかがでしょう。


ちなみにただ今アトリエあげて、小学生クラス(&幼児クラス)の遠足準備は最終調整中!
当日のわくわく&(ドタバタ!?)な様子はまた追ってご紹介しますので、どうぞお楽しみに。

いしやまけいこ



コメント
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