駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

新型肺炎対策

2020年01月28日 | 医療

      

 

 新型コロナウイルスが中国武漢で発生、全世界へ広がる様子を見せている。百年前とは違い、今は交通手段が発達しあらゆる人があらゆる所へ簡単に移動できる。新型ウイルスを水際で防ぐことは難しい。患者が近隣で出ても、冷静に対処出来るように政府には正確な情報を逐次流すことが求められる。

 中国は情報が加工されるし医療機関も不備だろうから実態がよく分からない。まず、正確な感染の実態を把握するのが第一で、中国に世界の専門家の援助を受け入れさせるように国連は(日本政府も)働きかけて欲しい。トランプ大統領にも動いて欲しい。米国は感染症対策で世界をリードしている国だからだ。それに感染が広がれば米国経済にも悪影響が出てくる。

 ワクチン製造も可能なはずなので、予防治療に着手して欲しい。着手している?と思う。唯、以外に日本の感染症部門の研究は手薄で、技術者研究者は少ない。こうした機会に人類永遠の課題である感染症に対する研究対策にもっと力を入れる必要がある。一般の人は不思議に思うかも知れないが感染症は医学部では人気がない。こういう表現は適切ではないかも知れないが、人材が集まる部門ではなくなっている。一見克服されたような印象があるためか、現場での患者数問題数に比して専門家は少ないのだ。

 取り敢えず特効薬はないので、自分の免疫力体力だけが頼りだ。騒いでも、何の予防効果もなく、集中的な対策の妨げになる。無理はせず、不要不急の人混みへの外出は避け、外出する時はマスクをし帰宅したら手を洗いうがいをして春を待ちたい。

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