怒濤のような年末の患者診療が終わった。今朝は冬らしい穏やかな曇り日で一息ついている。
1+2+3+4+・・という自然数の総和は発散するから和があるわけはないと思うだろうが、これが-1/12になるというのだから驚いてしまう。感覚的に理解できない。こちらは物理現象だがカシミール力といって真空中に近接して置かれた導体板の間に引力が働くことが知られている。これも何もない真空(実は真空には何もないわけではない)でそんな馬鹿なことがあるものかという気がしてしまうのだが、この不可解な現象の説明に-1/12に出てくるらしい。
医学部では其処までの物理数学を学習しないので、この年で読んでももう一つしっくりは理解できない。今から思えばもう少し理数系を深く勉強をしておけば良かったと思うが、青春を謳歌というよりは青春に振り回され訳の分からない時間を過ごしてしまった。
なぜこれを書いたかというと、世の中には自分が知らないことや理解できないことが五万とあると申し上げたいからだ。横丁のご隠居のように自分は物知りのよう思っている人も実は殆ど何も知らないに等しい。唯、痛い痒いや暑い寒いの感覚は別で個人差はあっても誰にも分かるし、あそこのカレーは旨いあそこのスパゲッティは旨い、いい男いい女などは好みもあるが誰にも分かりやすく個人の評価判断が出て当然自然なことだ。勿論、それでも経験の多い人感覚の優れた人で差はあるように思う。
何だか中途半端でそれこそ既に発散してしまったような文になってしまった。中々短い文章で無知を知ることを書くのは難しい。出来れば書きつないでゆきたい。
1+2+3+・・・は、言うまでもなく∞になります。
それではなぜこんな数式が出てくるかと言うと、これはゼータ関数の解析接続の前と後のこと言ってます。
それではと、今度は自然数を順番にゼータ関数に当てはめても-1/12にはなりません。
この数式を完全に理解するには、解析接続という概念を理解しないといけませんが、解析接続を理解するためには膨大な勉強が必要になります。
私も全く判りません。
彼は臨床には進まず、基礎で科学的な仕事をして教授になりました。
素晴らしいです
いつもご活躍の様子を拝読し感心しております
私は運動神経も悪く音楽的才能もなく、計算が早いことだけが唯一の誇りだったのですが、本格的な数学の授業が始まって数学の才能もないことを知りました。
それでも素人向けの数学本を読むのは、今でも楽しみです