駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

私知らないと言う人

2016年09月15日 | 世の中

          

 特大の台風十四号が台湾を襲い次いで中国本土に向かっている。台湾の家屋の被害は大きいようだが人的被害は少ないようだ。台風に慣れているせいだろうか。被害に会われた台湾の方にお見舞いを申し上げたい。

 続いて台風十六号が北上している。恐らくその影響だろう、曇天でじっとりと蒸し暑い。地球環境が変わり、天候も変わった。昔はと言ってもせんないこと、天候は思いがけないと思うことにしよう。

 知り合い程度では気が付かず、日常生活ではほとんど問題にならないが、何か拙いことがあった時に、第一声で私知らないと言う人が居る。どうもあまり深く関わらない方が良い人物のような気がする。その一方で、さほど親しくもないのに、転びそうになった時、さっと手を貸してくれる人も居る。

 僅か紙一枚ほどの向こうに、日頃気が付かない手触りがある。一体設計図一枚の上に何があったのだろう。確かに都の役人はけしからんと思うが、自分は棚に上げて第一声で私知らない彼奴はけしからんと言う人物には、どこか違和感を感じる。果たして、そういう人が優れたリーダーかなあと思う、平時には分からないことも多い。

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二人がかりだと難しい

2016年09月14日 | 世の中

          

 九月は雨の多い月だが、それでもこのところ雨ばかりで、患者さんの出足が乱れている。いつも空いている時間に混んで、昼飯の時間が遅れたりする。人間の考えることは似ているのだ。裏をかいて早め来る人もおられるのだが、そういう人も重なるので笑ってしまう。

 現在ほど情報が氾濫している時代はないだろう。残念ながら増えているのは屑情報と意図情報というか為情報が殆どで、有意義で役立つ情報は紛れ込んでしまっている。

 見出ししか読んでいないが、名指しで高血圧や脂質異常症の薬をまるで無効あるいは毒のように批判する週刊誌が出ている。最近はジェネリックの薬を攻撃し始めた。医師の処方する薬はすべて厚労省が認可したものばかりだし、ジェネリック医薬品を後押ししているのは政府(厚労省+財務省)なのだが、反論の気配がない。週刊誌の記事は出鱈目だからと放置しているのか、まさかと思うが出鱈目記事でいくらかでも医療費が減れば良いと思っている訳ではないだろうな。

 薬に副作用は付きもので、副作用が出て困った症例がないわけではない。何十人に一人くらいは薬を使い過ぎる傾向の医師が居るかもしれない(使い足りない傾向の医師も居る)。そうした負の部分がいくらかあっても、それで薬を止めることにはならない。薬は車と同じように捉えることができる。交通事故が起きるから車の使用を中止しろとか、あるいは例えばであるがトヨタのプリウスはけしからんと言う個人的な偏見を主張する車評論家が居たとしても、暴論飛躍と無視されるだろう。

 薬も車も負の部分はなんとかして減らそうという不断の努力がされている。そのことの方を週刊誌は取り上げてほしい。尤も、そんな記事では売れないとすれば、読者の責任も大きい訳で、二人がかりで巡り巡ってゆくことになる。

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雨に濡れたら要注意

2016年09月13日 | 町医者診言

 

      

 今朝は土砂降りでズボンの裾を濡らして出てきた。未だ寒くないから良いもののこれで寒ければ、風邪を引いてしまう。無理をすれば肺炎になる。ここに来て急に台風が多発している。その余波だろうか、遙か遠方でも雨を降らせるので要注意だ。

 雨に濡れると身体が冷え、風邪から肺炎になることがあるので、高齢者は剣呑だ。肺炎は血管障害、癌に次ぐ三番手の刺客で油断ならない。クリントンさんも肺炎と報じられ健康問題が大統領の資質に影を落としそうだ。そういえば小池知事も肺炎になったことがある。

 加藤紘一さんも肺炎?で亡くなったらしい。一度は首相にと期待された方だが、政治家に欠かせない図太さが足りなかったか、運がなかったか不遇に終わった印象がある。

 クリントンもトランプも七十に手が届く年齢で、本当は老化の兆しがあるはずだ。権力者と健康では何冊も本が書けるだろう。権力者と病気なら何十冊も書けそうだ。政治家の図太さには丈夫であることも入っており、長生きをすれば寿命でライバルを叩たき落とせる。信長は殺されたので健康よりも油断?が拙かったようだが、秀吉も丈夫で若くして子に恵まれ七十過ぎまで長生きすれば大阪も変わっていただろう。

 ここでクリントンが病弱と転けたら、ジョーカーのトランプが出てきそうで予断を許さない。フィリピン北朝鮮アメリカの独善リーダーのトライアングルに囲まれる国になったら大変だ。勿論、大変では済まない。あり得ることと外務省はきちんと備えておいて戴きたい。

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勝負は下駄を履くまで

2016年09月12日 | 趣味

               

 さして強くもないヘボ将棋ザル碁のくせに囲碁将棋が好きでNHK杯戦は殆ど欠かさず見ている。観戦するとなるとどちらかに肩入れして見た方が楽しく面白い。いつの間にかどちらかを応援している。よく知らない棋士同士の場合は顔と態度で自然決まる。

 将棋も碁も勿論ゲームそのものが好きなのだが棋士という存在を愛でても居る。大ファンの棋士は片手で余るが、三割の棋士のファンと言って過言ではない、ファンとまでは言えない棋士が三割、よく知らない棋士が三割と言うところだろう。一割は、あまり好きになれないどうも気に食わんという棋士ということになる。

 昨日の将棋NHK杯戦は深浦対先崎だった。どうもが先崎があまり好きでない、今や四十台なのであれこれ評論しても構わないが、十代の頃はこましゃくれた感じで全然可愛くなかった。それが尾を引いている。深浦は長崎佐世保の人で、花村元司の弟子だ。師匠とは似ても似つかないキャラクターだが、苦渋煮え湯を飲まされるような境遇にめげず、前向き沈着冷静恐るべき粘り強さで戦う棋士だ。

 深浦が先崎に振り回されないように戦うと言えば先崎は粘り強く負かしにくい深浦将棋をぎゃふんと言わせると戦う前のインタビューから最高に盛り上がった。将棋は先手の深浦が有利だったのだが、冷静沈着過ぎたか寄せで緩み、先崎にチャンスが生まれ、遂に逆転先崎必勝となったのだが、そこからの深浦の粘りが物凄くついに先崎が間違え、ぎゃふんと言わし損ない再逆転で負けてしまった。

  先崎が負けて良かったと言う気持ちは毛頭ない、一応深浦の肩を持っていたのだが、そんなことより何より素晴らしい勝負を堪能させて貰った。それにしても諦めない深浦の粘り強さを目の当たりにして勝負の取り組み方の意味を考えさせられた。

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運も実力の内

2016年09月11日 | スポーツ

    

 年を取ると日曜日でもウイークデイと同じ時間に目覚めてしまう。せっかく休みなのにと思うが、いいこともある。BSでヤンキーズ対レイズ戦を実況中継でみることができた。ヤンキーズが勝ち田中が勝利投手になった。好投というか巧投というか、田中は頭脳投球で相手を討ち取ることができる。勿論、それは優れたコントロールと多彩な球種を持っているから可能なのだが、マー君は頭脳投手でもあると思った。球速は投手力の一要素に過ぎない。

 実力以上というのは結果が実力なので矛盾している言い方だが、田中は運を味方に付ける能力があると見る。野球は素人なので怪しい意見だが、単なる球速や切れ重さではダルビッシュの方が紙一枚上のような気もする。どうも運を呼び込む力は田中の方が恵まれているようだ。

 有能でも運がもう一つの人は世の中に多い。民進党党首では誰が、運を呼び込む力を持っているのだろう。岡田さんはまともで有能な人だったが運が付かなかった。神頼みと違う、運を呼び寄せる能力が指導者には必要だ。

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