駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

比較検討の難しさ

2016年09月03日 | 小考

      

 今朝は秋の気配に満ちた好天だったが、どこかに台風の気配を感じたのは、多分天気予報を見て知っているせいだろう。果たして明治の古老は天気予報を知らなくても、今朝の天気から千五百キロ先の台風を感知できただろうか。

 最近、とと姉ちゃんのせいか、石原慎太郎の本のせいか、花森安治と田中角栄がもてはやされている。二人とも強烈な個性の持ち主で、今の逆らわず流される世相に合うとは思えないのだが、骨董品として価値が認められてきたのだろうか。恐らくそれはお二人が最も嫌う評価の仕方に思う。

 世の流れに霞む庶民の目を見開かせよう、庶民の活力を生かそうと強固に奮闘した人に後付けの高い評価は片腹痛いのではないかと推測する。

 暮しの手帖の商品比較は画期的だった。比較検討というのは、簡単に出来そうだが、実際には正確に意味ある比較を行うのは至難の業で、今の世の中は浸透するコマーシャリズムやネットの怪しげなネタに影響され、客観的科学的な判断が難しくなっている。予断というか意図的な評価が蔓延している。

 民進党の三人の党首候補、前原さんに関する知識はある程度あるのだが、蓮舫さんは顔や声は分かるが考えはよく知らない、玉木さんは申し訳ないが殆ど知らない。この三人をどう比較するか、民進党員ではないが、政治に影響されてこの国に生きる者として関心がある。足を引っ張ろうとする意図的な評価は結構、一流マスコミは花森安治に負けない独立不羈の情報を流して欲しい。

コメント
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