駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

ジムロジャースの見方

2019年03月16日 | 

      

 

 ジムロジャースという人が居る。世界的な投資家らしい。つい一週間前まで知らなかった人だが、BSの真相ニュースで見かけて、核心を突いた言いにくいこと、つまり借金大国少子化の日本の将来は暗い、をはっきり言う人だなと思った。政治だけでなく経済の専門家とされる人もあれこれ違った見方をする。政治が好みと信念そして立場と利害で主張が四十五度から百八十度まであれこれ違うのは理解できるが、データを使い科学の装いのある経済学の専門家の意見が九十度どころか百八十度も違うのはどうもよくわからない。

 早速ミーハーにもジムロジャースの「お金の流れで読む日本と世界の未来」というPHP新書を買ってきた。ジムロジャースは経済学者ではなく投資家なので、その言い分は何処に投資すれば儲かるかという視点に貫かれており、私のような経済学素人には分かりやすい。

 当たっているかもしれないが韓国と北朝鮮の未来が明るく、投資対象だという分析には苦笑せざるを得なかった。日本に多い嫌韓の人は、馬鹿げたことを言うとこれを読んでこの本を屑籠に捨てるだろう。少数の親韓の人達はその通りと思うかもしれない。果たして外務省の見解はどうだろう、韓国が統一されることを現実的と考えているだろうか?。

 ジムロジャース氏は投資的にしかものを見ていないので、ちょっとどうかなと思わされるところも少なくないのだが、逆に国民感情や政治的思惑から自由な分、直截に真実に迫った見方分析があるとも思った。特に日本に関する下りは安倍さんの用心棒や支持者を恐れる必要がないので歯に衣を着せない事が書いてある。読みやすいので、どなたでも短時間で読める。視野を広げるには絶好の読み物とお勧めする。

 What should they know of England who only England know? はそのままJapanにも言えることだ。

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