駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

きちんと叱れるのは

2023年03月07日 | 

            

 

 きちんと叱れるのは大切な能力で人類が生き延びてゆくのに欠かせない資質だ。そうした能力のある人物を見極めることは実は平凡な並の人間にも可能だと考える。

 まあ叱るというといわゆる上から目線と言われる傾きを感じる人も居るかもしれないが、それは平等の理解が不消化のためと思う。それに現代カタストロフ論の著者らにおそらく叱るという感覚はなく警鐘を鳴らし科学的に対応を模索しようと提言する気持ちがあるだけと思う。

 著者らは前書きで今はカタストロフと呼ばれる予測と異なる大きな構造的な変化の時期を迎えつつある。そしてカタストロフの時期では危機が起きてもじっとしていれば大丈夫。格差や歪みが生まれて止まらなくなり行くところまでいかないとよくならない。そして繰り返しながら変わってゆくことを否定し同じことを繰り返せばよいという三つの誤った認識から脱成長論が生まれ、長期衰退という最悪の道を辿る。と警告し、最悪を避ける道筋を論じている。

 「現代カタストロフ論」岩波新書は今読まれるべき智慧の詰まった本だ。

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2 コメント

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カタストロフ (徒然)
2023-03-07 09:38:43
カタストロフの意味とは何ぞや
検索して考えたことは

大まかに解ったことは

今の世の出来事
ウクライナ侵攻の残虐さと仕掛けた愚かさ
イランイラクの大地震
世界的な温暖化の国の崩壊
日本で言えば国会議員も**ばかりの運営

これらの窮地にあることなのか
生き詰まってからの繕い

少しはカタストロフを 
かすったくらいの理解はできたコメントだろうか?
糸脈先生 解らんばい
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Unknown (arz2bee)
2023-03-07 16:54:34
 カタストロフは一般的には崩壊とか破壊の意味に用いられますがこの著者たちは徒然さん腰的のことを含めて変曲点と捉えていると思います。
返信する

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