駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

読めないけれどもわかる

2021年08月02日 | 小験
          

 掛け軸が掛かっているような料亭に行くことは滅多にないが、掛けてあれば読んでみようとする。八っさん熊さんと同様で読めないことが多い。さんでもないしでもない困り果てるとごだと言われてしまう面目ない口だが、読めなくてもそこに書かれた文字の上手い下手は分かる、否分かる気がする。美的感覚にはいささか自信もあり、審議眼から上手い下手はかなりの確度で当たっていると思う。
 上手い字は美しい字のことかと言われると難しいが、形の美しさは読めなくてもわかる。
 字で性格も分かると言われるが、それは分からない。字形の印象とその人の性格は合わないと感じることがある。例外なのかもしれないが豪放磊落な感じの男が綺麗な女性的な字を書いたりする。反対に華奢な女性が力強い字を書いたりする。尤もこれは性格をよくわかっていないのかもしれない。
コメント (2)
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