駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

迫り来る現実の危機

2021年08月17日 | 医療
       

 コロナに打ち勝った証次いで安心安全のオリンピックは希望的言い回しに過ぎなかったが、同じ人が次に口にした軽中症コロナは自宅療養で、は目の前にある現実なのだ。
 救急車の受け入れ先がなくなったらどうすればいいか、週に一回程度救急車を呼び、週に二三例の重病患者を総合病院へ入院依頼している当院でそんなことになったらと考えると冷や汗が出てくる。患者の選別をどうやってすればいいのか、緊急手術や処置が必要でない脳梗塞や肺炎の高齢者は在宅でということになりかねない。
 自宅療養では家族に感染する。軽中症コロナ患者の入所施設を急遽何倍にも増やす必要がある。東京ならオリンピック村を地方都市ならビジネスホテルを転用すると良いのではと愚考する。
 帰省しないで会食はしないでデパ地下には行かないで・・は効果を明らかにしなければ馴れてしまう。効果のない守れないダメダメダメは心を暗くし不信感を強めるだけだ。言いっぱなしで注意しただろ注意したでしょと言い逃れる上司にはさようなら。
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