駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

楽しみに待って頂いているようですが

2017年10月15日 | 診療

 

 往診の数が減ってきて一日二軒程度でも,移動に時間が掛かる距離だとそれほどはゆっくりは出来ない。正直五,六分ほどの滞在なので「もう行くのか」と言われる患者さんが時に居られる。無言で頭を下げるかごめんなさいと言いながら離れるのだが、心の中は複雑だ。確かに月に一二回の訪問で楽しみにして頂いているかも知れないが、往診に充てている時間は一時間程度だし、儂も寄る年波で昼休みはゆっくりしたい、あなたは重症患者でもないし待っている患者さんもいるし、そうゆっくりは出来ないと言い訳を思い浮かべる。

 診療が仕事お見舞いに来たわけではないというのには、診察だけが診療では無いという意見もあるだろう。確かにそうだなと思うし、診察だけしているわけでは無い。しかしながら有り体にいえば、相性があり話が弾む時とお決まりだけになる時とがある。勿論,デレと陰で呼ばれた某先輩のように美人だと診察時間が二倍三倍に延びるようなことはないが、デレ先輩の気持ちは分かる。

 この辺りはどの世界にもあること、過ぎなければ目くじらを立てないようにお願いしたい。テレビを見ると狂ったように健康志向製品や食品が宣伝されている。足りないのは栄養や運動では無く、寛容な心ですよと申し上げたくなる。ちょっと脱線した

コメント
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