駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

気になる空模様

2017年10月19日 | 小考

  

 昨日は少し晴れ間も見えて異常な長雨の合間ほっと一息ついたのだが、今朝はまた雨、濡れた敷石を踏んで出勤してきた。程度の差こそあれ、天気が影響しない仕事はないだろう。天気が悪くても、医院には患者さんが来るだろうと思われるとしたら、人間心理認識が不十分と申し上げねばならない。自覚症状のない高血圧脂質異常症糖尿病などの患者さんは勿論、風邪の患者さんさえ、雨空に明日明後日にしようと二の足を踏む人が結構いる。風邪など日延べしているうちに軽快するせいか、雨で減った二割の患者さんを後日全て回復することはできない。医院以上に天候の影響が大きい仕事は数多いだろう。政党の選挙対策責任者も投票日の天候を大いに気にしていると思われる。

 最近AIが進歩し、五年十年後には社会の様々な部門に導入され大きな影響が出てくると言われている。その割には現実感を持って重大に受け止めている人は少ないようだ。特に若い人ほど将来のことを深く考えず今のままでいいやと受け身の人が多いと報道されている。自分一人でどうなるものでもないと考えるからだろうか、勿論、中には真剣に我が身我が世のことと考えて行動している若者も居ると思うが。

 AIを唯便利あるいは所詮人間が作っている機械と理解していると間違いが起きる。今やAIがAIを教育し、より優れたAIを作り出す時代になってきている。今の所人間の制御が効いているが、それが効かなくなる、あるいは一部の人間だけが関与するようになる危険がある。

 どうすればよいかは私の手に余る問題だが、誰もがAIの原理を理解するのは難しいけれども、誰もが恵まれない人や運の悪い人そして異論を唱える人を排除せずに耳を傾けてくれる人物を見分けることはできるのではないか、そういう人はAIと人類の共存を考えてくれるだろう。

コメント
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