駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

基本の基

2017年08月28日 | 小考

  

 今朝は秋風が吹いていた、もう秋だ。セミの抜け殻は落ちていても蝉の声はしない。さすがに二十分歩けば多少汗ばむが、秋の気配ではなく秋が来ている。今日から二学期の小中学校も多いようだ。

 いつまでも忙しく、最後のご奉公の公務で日曜日が半分潰れた。何とか来年には寄る年波を理由に交代して貰おう。七十歳の声を聴くと、個人差はあるが年齢的な変化が起きてくる。七十五歳になれば介護保険を申請する人もぼつぼつ出てくる。健康の診断は簡単、素人でもできる。きちんと歩けて飯が食べれて人と話しが出来、痛みがなければ、多少の物忘れはあっても尿が近くても健康と言える。さっさと歩け飯が旨く楽しく話ができれば、太鼓判が押せる。それに配偶者が居て、かかりつけ医が居れば鬼に金棒だろう。尤も配偶者とかかりつけ医には多少の当たりはずれがあるかもしれない。それは巡り合わせというものだ。

 民進党の党首選挙も佳境に入ってきた。枝野前原には大きな差はないのだが、報道は違いを際立たせるようなものが多い。二人とも恵まれない全ての人に政治の手を差し伸べようという基本は一致している。気になるのは垣間見える前原さんの弱さだ。一部支持者に引き倒されないように、それは違うと言って党をまとめきれるかが鍵だ。枝野さんは理路整然としていることが革新的?のように受け取られて妙な嫌悪感を抱かれているのではないかと懸念する。私にはどこにでも居る普通の人に見える。

 もう一つの問題点は議員と党支持者がずれていることだ。これは議員の方に問題があると思う。十分に民進党の基本理念を理解しないで民進党議員になって居られる方が居るということが伺われる。分裂はないと思うが離反者は多少出るかもしれない。支持者の声を聴かない議員は基本の基を忘れている。俺の考えをというのは間違いの元、社会の中隅々まで入ってゆき、何が政治に必要とされているかを見出して動くのが政治家の基本と思う。

コメント
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