駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

ピンチはチャンス

2017年08月11日 | 小考

  

 暴走する金正恩を迷走するトランプが止めるかと、妙な期待を持って見ていたのだが、どうも毒で猛毒を制することは難しいようだ。却って鍔迫り合いがエスカレートして、俄に焦臭くなってきた。常軌を逸した指導者にはまさかということがあるから、小野寺防衛大臣に交代しておいてよかった。これは瓢箪から駒で、隠蔽がもたらした僅かな福かも知れない。責任を取って辞任しながら満面の笑顔で花束を受け取る異様な稲田防衛大臣だったら、対策が理解できず麻痺した指揮系統で対応することになっていただろう。

 尤も、弛んでいる防衛庁という役所が実力部隊として十全の機能を果たすまで改善されるには半年以上掛かるだろう。取り敢えずは最悪よりはましで対応するしかあるまい。

 内閣改造で、ある程度綻びの応急処置が出来たようだが、やはり肝心要の忖度を生む錯誤のトライアングルに交代して貰った方がいい。混沌混迷ピンチの世界は腐りかけても鯛の日本のチャンスでもあるはず、躓いた首相を変えても政府は締まりこそすれ弛むことはないと思う。

 時代錯誤でない時代理解の知恵ある人物を選び育てるのは国民の仕事。

 政治家は勿論、評論家を評価したい。核弾頭の小型化には3,4年掛かると言っていた評論家が居た。色々言い訳をするだろうが?を付けておこう。マスコミも鵜呑みにせず決めつけず評価したい。この数年、三分の一読めば何処の新聞社の記事か分かるようになった、あんまり良いことではないと思う。勿論、他人事ではなく、自分の脳味噌の柔軟性を保ちたい。

 何となく不安定で不穏な世の中で潮目が変わっていくようだが、ピンチではあるけれどもチャンスでもあると思う。

コメント
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