微妙が歴然

　スパゲッティは簡単そうで難しい。おそらくラーメンよりも難しい。

　日曜日の昼食は外でと決めている。大抵行きつけの店に行くのだが時々新しい店の発掘に出かける。なかなか当家の審査基準は厳しく、＊印の付く店は十店に一店くらい。大抵は最初で最後となる。やや女房の方が点数が辛いので、後で一人で再訪することもある。家内は客あしらいを気にするのでまずまずの味でも、不合格になってしまうのだ。
　町の飲食店は一家族総出でやっている。なぜか。そうしないと経営が苦しいからだ。プロより旨い蕎麦を打つ蕎麦打ち名人のＨ氏に店を出したらと言ったら、そう教えてくれた。
　昨日訪れた初めての店（イタリアン）は設え接客は合格だが、肝心のスパゲッティが甘みに微かにえぐみがあり、麺がアルデンテを目指したのだろうが全体に堅めで弾力性に欠け不合格となった。私でも出来る程度の味では、星はあげられない。
　この店は女性陣で持っているわけだ。男性陣がもう一踏ん張りすればもっと繁盛するだろう。町中の飲食店で何が一番客足につながるか、専門的なことは知らないが、味は半分くらいで値段や立地条件も大きそうだ。
　さてスパゲッティだが、材料は単純で味付けもさほど複雑ではなさそう。しかし、これは旨いという店は少ない。チェーン店を標準の味とするとそれに達していない町中の店も結構ある。それがどういうコツがあるのか時々これ旨いと唸る店があるのだ。一体何処が違うのだろう。おそらく僅かな違いが大きな違いになっているのだと思う。スパゲッティの旨い店はセカンドピアットも美味しい。逆は真ならずで、イタリアンの品定めはスパゲッティに限る。
　　
　なぜスパゲッティがラーメンより難しいと思うのか、それは麺の味に占める割合が大きいからだ。

公平感

　折角の連休なのだが休日診療当番で遠出が出来ない。ついこの間もと思わないでもないが、ちゃんと数えて割り振っているはず。　
　「不公平と感じるくらいが公平か」。