駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

文系理系

2009年09月16日 | 小考
 鳩山首相は理系で内閣の重要閣僚にも理系の人が多いのが今度の民主党内閣の特徴と言われている。どうもこの文系理系という分類は頻用されるが、その意味するところは非常に曖昧で、十分な分析意味づけがなされずに使われていると感じる。
 数学が苦手か得意かをリトマス試験紙にして分けるらしいが、それは奇妙なことで、数学が苦手なら国語が得意なのだろうか。数学が得意な人は国語が苦手なのだろうか。そんなことはない。
 まず、ここで国語を数学に対立する分野のように取り扱ったが、その根拠もはっきりしない(よく知らない)。個人的には数学と国語は近いように感ずる。
 人に文系理系という傾向があるのは経験的にある程度認めるが、その意味するところをもう少し掘り下げて使って欲しいと思う。そうでないと、血液型のように単なる非科学的なレッテル張りになって、誤った予断を形成してしまう。
 理系というのを理性的科学的と解すれば、今日誕生する内閣はまさにそうなるだろうし、そうなって欲しい。もし理系に対人折衝が苦手という意味があるとすれば、それはかならずしもこの内閣には当てはまらないだろう。
 大臣の辞令は出たが担当が何かは箝口令が敷かれている。その程度の秘密をたかだか20時間守れないような人に大臣の資格はない。
 ちなみに私自身は理系と分類されるのだろうが、そうばかりでもないと自己判断している。どうもこの分類は単純すぎる。
コメント (2)
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