月刊誌「軍事研究は」1966年4月に創刊されている。書き手は自衛隊制服OBと雑誌出身ライターが半々という。日本が先進国を名乗りたいなら軍事も経済も外交も同じ比率で考えるべきという編集方針のようだ。この8月号に元海上自衛隊幹部で軍事ライターの文谷数重氏が標題のような大胆な提言をしたという。
そのことを赤旗日曜版の10月17日号の文谷氏のインタビュー記事で知った。「私は皆さんと立場が違います。中国に対し米軍と協力して対峙することがありうると考えています。この私から見ても沖縄の海兵隊は必要ありません」氏は97年早稲田大学卒業後に海上自衛隊一般幹部候補生として入隊2012年に退職し現在は軍事ライターである。
「日中の戦闘は主に海・空の戦力で行われます。戦場は海上とその上空です。そんな戦闘に上陸侵攻を得意とする海兵隊が出て行って何ができるでしょう。中国人民解放軍は陸上兵力だけで約98万人といわれます。海兵隊はその存在意義が疑われています。だから生き残りのための戦略練り直しに必死です」
「沖縄県内の米軍施設の約7割が海兵隊です。事件・事故の多くは海兵隊が起こしています。海兵隊を除去すれば辺野古問題も普天間問題も解決します。沖縄から<海兵隊をどかしてほしい>という声を上げていけば、状況は変えられると思います。どかす方法を考えるのは政府の仕事です」記事は私の思考に一本の柱を建てた。