2022年度から高校の学習指導要領が大幅に改定された。社会科に絞って見てみよう。地理歴史では必修2単位が「歴史総合」と「地理総合」で選択3単位が「日本史探究」、「世界史探究」、「地理探究」となっている。公民では必修2単位が「公共」(これは「現代社会」に変わって新設され、目的は主権者教育)で、選択2単位が「倫理」、「政治・経済」となっている。
私の知る高校では社会科に関して、高1で「公共」と「歴史総合」、高2で「地理総合」と「日本史」、高3で「倫理」が必修である。残りは文系、理系によって各自で選択することになる。高3での「倫理」は先哲の思想や、道徳の内容とその由来を考える。また、世界の主要な宗教の基本的な考え方などを学ぶ。
このように今でも社会科には「政治・経済」という科目がある。誰であれ日常的に経済の問題に影響されながら生活せざるをえない。「経済!経済!経済!」と政治家が叫んでいた。たしかに政治とは経済と同義かもしれない。「失われた30年」というのも経済のことだろう。
その経済活動を徹底的に破壊しつくすのが戦争だ。わが国の自民党政権が、これまで長く続けているアメリカ言いなりの行き方を改めるよう声を上げねばならない。アメリカは東アジアでは「台湾危機」をつくりあげて日韓を先兵にして戦闘を担わせようとしている。米国主導の戦争の誘導策に乗せられてはいけない。