公民館の囲碁(碁苦楽会)は4月以降開かれていない。8月から開いてもよいという連絡があったが、いろいろ協議の結果9月まで自粛することになった。このままだと半年間の中断となる。年金生活者であり愛好者にとって、生活の大きな柱であった囲碁会を失うことは大きな痛手だ。それとは別に知人と直接会うことも控えざるを得ない。近くの散歩や買い物に出かけるぐらいだが、うっかりマスクを忘れて取りに帰ることもしばしばだ。
キュウリはすでに畑から姿かを消したが、そこそこに収穫があった。しかしゴーヤはさっぱりだった。実りは少なく、小さな実のまますぐに黄色に熟してしまう。葉の一部は早々に茶褐色にしおれてぶら下がっている。日よけのために涼しくなるまで、そのまま残しておくことにした。それに今年はサルスベリの落花が少ない。この連日の暑さに、夕方になるとツゲの生垣にホースでたっぷり水やりすることが日課になった。
図書館の本を読んでいる。集英社文庫の戦争と文学シリーズの第8巻「オキナワ終わらぬ戦争」である。その中で真っ先に読んだのは「水滴」で芥川賞を受賞した目取真俊(1960年生まれ)の初期作品「平和通りと名付けられた街を歩いて」だった。那覇市にある平和通りを私は何度も歩いたことがある。同じく沖縄が生んだ芥川賞作家には大城立裕(1925年生まれ)、又吉栄喜(1947年生まれ)がいる。この3人のほか、合わせて13人の作品が収録されている。
目取真俊ほど反戦の思想を持続させている者はいないのではないか。還暦の彼が、少しでも工事を遅らせようと辺野古の海へ仲間たちと毎日のようにカヌーを漕ぎだす。そしてその様子を映像を駆使してブログで発信している。このように行動する作家、闘う作家がこれまで日本にいただろうか。みなさん、ぜひ彼のブログ「海鳴りの島から」をごらんください。そして「応援」をクリックです。https://blog.goo.ne.jp/awamori777