日本では成人の三人に一人は高血圧症だそうだ。私も65歳を過ぎたあたりから血圧のことが気になり始めた。変調に気付いて近くの医院で降圧剤を処方してもらい、しばらく服用すると元の調子に戻る。できるだけ薬の服用は止めようとして中断すると変調が訪れる。最近までその繰り返しだった。あるクリニックでのアドバイスで腹が決まった。
「血圧が高いと血管などの臓器に負担がかかる」ということを軽視していたのだ。降圧剤を目の敵にすることがどれほど愚かなことか自覚した。この暮れに72歳ということを素直に受け入れて、これからは毎日きちんと服用することにした。薬と上手に付き合うことにした。服用を開始して一週間ほどだが135/100が125/90になった。まだ下(拡張期血圧)が高いが服用の効果ありだ。
血圧とは別問題だが、半年に一度の内科検診を失念した。気付いたのは予約日から2週間後だった。甲子園高校野球の休養日の29日に再予約の為だけに武蔵野赤十字病院に出かけた。しかし今の季節ならそれほど無駄骨とは思わない。なぜなら自転車で行く病院までは玉川上水沿いの草花を観察する楽しみがある。また途中には桜並木(小金井桜)が続き、都立公園最大規模の小金井公園がある。
行きに玉川上水の土手にニリンソウが咲いているのを見つけて撮影する。イチリンソウはこれからのようだ。帰りに小金井公園の中にある桜の園に立ち寄る。すでに大勢の花見の人たちでにぎわっていた。公園内のポストで「桜の園マップ」というA4サイズの一枚の労作を手に入れた。桜一本ごとの場所が克明に記されている。私が注目するのは遅咲きで花の香りが強いという「駿河台匂」で4月中旬の開花予想だ。桜の園には菜の花とカントウタンポポが彩りを添えていた。4月2日と3日の桜まつりは大混雑だったことだろう。