玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

3・11大地震・津波と今後

2011年03月20日 | ねったぼのつぶやき

 その時はたまたま「地震には最強」と宣伝している住宅メーカーの展示住宅を知人と共に見学していた。ゆっさゆっさと長~く大~きく揺れる。もう止まるか・もう止まるかとテーブルに捉りその時を待っていたが一向にその気配はない。茶卓に乗せられたお茶は波打ちこぼれテーブルから落ちんばかり。繰り返された長く大きな揺れは「この家は大丈夫だから」と制されていなかったらとっくに飛び出していただろう。ラジオは地震情報専用となり繰り返し繰り返し叫んでいた。

Japantsunamiearthquakehitsnortheast  電話は通じず帰宅は渋滞に巻き込まれた。帰宅後TVでスマトラ沖同様のイヤそれ以上の襲い来る津波を見ることとなった。車・人・家・船・橋すべてが水に浮かんだまま燃え・呑み込まれ、さながら地獄絵同然だった。それから一週間、その瞬間とその後の被災地・被災者・救援状況に加えて原発問題と続きTV・ラジオ・新聞から目が離せなくなった。

 米国では9・11が一つのエポックとなった。日本でもそうなるだろう。関西大震災もあったが広さにおいて遥かに凌いでいる。折しも計画停電下の夕食時、天皇のビデオメッセージが流れた。これは正しく ”戦時下状態” を連想させた。又菅総理の国民に向けた2回目のTV演説は、危機を回避すると力強く宣言していた。アトランタにいる娘はヒステリックとも思える現地の情報に接し「本当に大丈夫?」と繰り返し問う。例え少々放射性物質が漏れたとしても私達世代はいい。しかし若い世代には・・・やはり酷だ。問題はこれからで日毎に苦労は拡散・拡大するだろう。そして今まで失いつつあった多くの事をあらためて気付き始めるだろう。(写真は渦巻く波の大洗海岸)

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