玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*布施明ライブ

2008年03月18日 | 捨て猫の独り言

 昨年の暮れに手に入れたチケット2枚を探し出すのに慌てるほどだった。日曜日はいつもの孫の子守であるがこの日も引き受けてしまった。そこで2時過ぎには引き取りに来るように手配して無事に引渡して、5時半開演の府中の森芸術劇場に出かけた。私にとってこの種のショーに出かけるのは、さとう宗幸と都はるみと今回の布施明ということになった。こちらはくしゃみと鼻水と目の周りのかゆみに悩まされながら布施明の伸びやかな歌声を聞く。芸の世界で生きる者たちには花粉症に悩まされている者はいないのかと思ったりする。

 還暦を迎えたばかりである。私の3つ違いの弟と同じ年だ。府中出身という。そのせいだろうか来年1月7日に再びこの会場で正月公演をやることを決めたと早々に発表していた。昨日の中野サンプラザホールに続き連日の舞台である。ハリウッド女優のオリヴィア・ハッセーと結婚し一人の男児が生まれたが離婚した。その男児のことを語った。面会交渉権を得たがその権利には義務が生じる。会いたいときに会えばいいというものではなかった。そのうち帰国して子供とは夏休みにまとめて日本で会うことになった。そこで2ヶ月ほどの幼い子供との生活で自分には夏休みというものがなくなった。空港に迎えに行くと一人での飛行機の旅に緊張したのか車の後部座席ですぐ眠りに落ちる。ところが帰国する時の車の中では助手席に座り、こんなことあんなことがあったねといつまでもいつまでも日本の夏の出来事を話し続ける。

 映画クレーマー・クレーマーというのがある。アメリカでは離婚訴訟が多い。裁判所の掲示板に ○○・クレーマー VS □□・クレーマーの訴訟と出るわけです。映画の題名はそこからきています。裁判は争うほどに罵りあうようになり当事者の仲はそれまで以上に険悪になっていきます。日曜日の公園に行くといたるところで私のような父と子が時を過ごしているのを見ることができます。さて成田空港で息子を見送った後の一人だけの車の中で決まって口ずさんでいる歌があります。しかも口に出るのが不思議と同じ場所なのです。それはダニーボーイという歌です。そんなことを繰り返して息子は現在25歳です。

 帰宅してネットで布施明について調べる。このような場合できるだけ白紙の状態で感受したいから予習よりも復習に心がけている。シクラメンのかほりのヒットが28歳のときで33歳で結婚し9年後に離婚している。趣味は陶芸とゴルフとある。横浜市立大学学長の布施勉は実兄だ。久しぶりに外で食事して帰った翌日の朝、庭の沈丁花の蕾が白っぽく見えた。近づいてみるとかすかにあの香りがする。うれしいことにさっそく今年から香ってくれた。 

コメント (4)
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