家族4人が忙しく動いていた頃、我が家のカレンダーは画用紙でズーッと手作りしていた。縦列に日付と曜日を土曜日は青、日曜日は赤字で書き、横列に名前を列記。其処に各人が自分の予定を全部書き入れて、冷蔵庫に固定していた。私の日常はそれを見ながらフル回転していた。カレンダーは丸で我が家の歴史のようで捨てるのも勿体無かったが思い切って捨てた。
その必要がなくなって何年経つだろう。今では多少書き込める既成のカレンダーですっかり間に合うようになり、たった1~2人分を気にかけるだけでいい。気楽になりすぎて見逃したり、 忘れたりはショッチュウの事となった。さして多くない会話の中で「言っていたでしょう」「書いていたでしょう」の類が多くなった。勿論私が浴びる方である。
忘れたりしていても生活に大して支障のないことも事実だ。そんなこんなで「大事な事」は私が・・・ながらの時は・・ながらを中断させ、振り向かせ、書類などの時はわざわざ見せて「念押し」をしてくれるので、そうでない口頭でのことは前より一層失念してしまいそう。本人はあくまでもボケではなく「上の空」のせいと自覚しているのですが・・。(常夏のセイシェル島で)