あられの日記

カテゴリーは場所優先。鶴岡八幡宮は寺院・仏閣ではなく「鎌倉」に。一部検索し易さ優先で、花カテゴリーに入れてる場合も。

ムンバイ・コルカタ・ヴァラナシの謎

2016年02月24日 16時23分25秒 | インド旅行記
そこそこ年をとった日本人にとって、遥か彼方の学生時代に呪文のごとく丸暗記したのに、今更国名が変わったり、市町村合併で市の名前が新しくなるのはちょっぴりムッカリすることです。
そこで本日2本目の記事はムンバイ・コルカタ・ヴァラナシというインドの地名の謎について書きますね。
いやね。もうちょっと頭を使って記事を書きたいとは思うんですが、遂に熱が上がってきたようです。身体のふしぶしも痛いからと熱を測ったら、37、6度ですわ。いや~~~。平熱高めなんですが、久々にやっちまったようです。
現在かつて私達が覚えたボンベイムンバイ
カルカッタコルカタ
ベナレスヴァラナシ
と呼称が変わりました。
それっていつからどうして誰が変えたのか?疑問に思い質問しました所、思いがけない答えが帰って来ました。
私達インド人は昔も今もムンバイ・コルカタ・ヴァラナシと読んでいます。ボンベイ・カルカッタ・ベナレスと呼んだのは英国人です。
うわ~~。まさかのここで植民地時代の名残りが犯人だったとは!
そういえば、学生時代にセポイの反乱だとかあれこれ詰め込み記憶した記憶が…。確か、英国人は最初カルカッタのあるベンガルからインドに入ったんだよね。その時代のインドの首都はカルカッタでした。んで南インドにオランダとかポルトガルとかもやって来たんだった。
私「ならさガンジス川はどうしてガンガーって言うの?」と軽い気持ちで尋ねると。
ガイドさん「ガンジス川と呼ぶのは日本人だけです。私達は今も昔もガンガーと呼びます」だって。
そうだったのか~。聞けば納得の簡単なお題でしたが、聞かなかったら正解出来そうになかったな。
って事で本日のブログ更新はこれにて終了。明日は風邪の体調次第の更新となる予感が。鼻水はともかく頭はしゃっきりしてて欲しいです。
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神様の牛なのですが…

2016年02月24日 14時53分57秒 | インド旅行記
あ~、熱出た~。お風呂上がりリビングで寝込んでたのが敗因ですね。
今日は朝一から東芝林間病院の口腔外科へ行ってきました。初診なのもあり帰宅したらもうお昼です。そんで昨夜から葛根湯の内服液飲んでます。ここで踏みとどまって欲しいわ~。そんでそのまま今度はちゃんとお布団の中で寝落ちしてました。あんまりお腹がすいてさっき起きた。
ってな事で本日のブログ1本目です。熱に浮かされてこのままネタを忘れてしまいそう~なので、根性で書いてます。

さて今回の記事のテーマはインドの牛です。
もうね。不思議の国インドを練固めたようなネタの宝庫でした。
まず、牛がなぜに神様なのか?そこから行きます。
そもそもはインドで一番信徒が多いヒンドゥー教に由来します。インドだけで8億人以上がヒンドゥー教を信仰しています。神様の数は3億3千万ともいわれ、多神教宗教なので、やおろずの神々を身近に信仰してる日本人には受け入れ安い一面です。数の多いヒンドゥーの神々の中にあり、三大神というのがあり、人気の神様がいます。創造神ブラフマー・維持神ヴィシュヌ・破壊神シヴァの三人。中でも一番人気がシヴァです。破壊神と恐ろしげな名前がついてますが、シヴァが破壊するのは悪いモノだけ。シヴァは第三の眼を持ち、三又の槍、虎の腰巻きが目印なので、見たらわかる!そしてシヴァの乗り物こそ牡牛のナンディーです。シヴァを祀るお寺には牛の彫刻が必ずあります。ナンディはシヴァが大好きで、いつもシヴァの峰へ顔を向けていたとか?
なので、ヒンドゥー教徒は牛を大切にするのね。牛肉は決して食べない。けど牛乳は飲む。ってか牛乳なしにやっていけない。
あ!そういえば…。牛を食べない国なので、マクドナルドは今一人気がないんだって!(あるけどな)その辺興味深かったので、デリー空港からヴァラナシへの飛行機のボーデング待ちに、見つけたマクドナルドへ入ってみました。確か画像も撮影したハズ。後ほど画像貼付けします。
注文したのはマサラバーガーで1個95ルピ(約200円)でした。注文してからダンナに無理から食べてもらった所によりますと「辛かった~」との感想が。ま。な。そもそも『マサラ』ってのを英語に直すとスパイスだからね。
さて。牛です。
デリーといえば、現在インドの首都です。かつてはデリー市内にも多くの野良牛がいたそうですが、今はだいぶん減ったとか。というのも、野良牛を捕まえて警察(いや、役場だったか?)に持って行くと1頭2000円もらえるそうで、急激に減ってるんだってさ。後日別記事立てする『渋滞』に関連して現在首都から牛が姿を消しつつあります。
なら牛ってどこにいるの?
デリーから2つめの訪問地はラジャスタン州のジャイプールでした。移動はバスで高速道路をかっ飛ばします。しかしですね。インドの高速道路は日本の高速道路とは違います。特別道が高架になってる訳でなく、高速道路の道沿いにホテルもドライブインも公衆トイレもあります。場所によっては高速道路が町道となっていて、自由に合流する道があり、人が横断してたりーーです。そして突然バスが減速した!
何が起こったんや~~~。
見れば、牛でした。高速道路の上り線と下り線の中央の分離地に牛が座り込んでました。
 
そんなんあり~??
車は牛を驚かさないように、恐る恐る牛の脇を低速で抜けていきます。
もうね。ドライバーは必死なのですよ。なぜって、牛と事故って牛を死亡させたら弁償せねばならんのです。

ってな事で、疑問に思った私は後日質問しました。だってさ、もしドライバーさんの月給が10万円だったとして、牛の賠償金が1万円だったらお父さんのおこずかいは減るだろうけど、たいして大変じゃないんじゃないの~??と思いまして…。
インドでは働く動物達を何種類か目撃しました。その時に聞いた話では、大雑把にいって、街中をうろつく野良牛(オス)は1万円位。乳牛は6万円位(ちなみに牛乳の販売価格は1リットル=80円位)。そして私達のバスのドライバーさんの月給が1万円位。
うひゃああああ~~~~!!
そりゃあ減速して走る訳で、万が一にも牛と事故ったり出来ません。ガイドさんいわく「牛を死なせたら、人間死なすよりお金がかかる」だって。
でもさ。でもさ。疑問は続いた訳。もし罰金が払えなかったらどうなるの?ちなみに罰金金額はどうやって決めてるの?
私「質問です。牛と事故って牛が死んでしまいました。罰金はいくらですか?」
ガイドさん「金額は牛の種類によって変わります」
私「…詳しく」
ガイドさん「ミルクを多く出す牛は高い。出さない牛は安い」
私「それってメス牛だよね?オスの場合は?」
ガイドさん「よく働く牛は高い」
私「そのさ。飼い主は高い罰金をとりたいから高くいいますよね。でもドライバーさんは罰金が安ければ安い程いい訳で。ーー自己申告だともめませんか?」
ガイドさん「仲裁はまわりがする。牛の価値は近所の人がよく知ってるから」
私「更に突っ込ませてください。もちろん話せなければ言わなくともかまいません。ドライバーさんが罰金を持ってなかったらどうなりますか?」
ガイドさん「ドライバーはまず自分の社長に電話する。そして罰金をたてかえてもらう」
私「社長が罰金を払ってくれなかったら?」
ガイドさん「その時は働いて返します」
え~と??どれくらい長く拘束されるんだろうね。そりゃあドライバーはなんとしても牛と事故りたくないわな。ってな事で、高速道路でいきなり減速するのは許した!
ちなみに、昨日の記事でも書きましたが、私達のバスのドライバーさんの給料は1万円/月なので、野良牛を事故死させただけで一月の稼ぎが吹っ飛ぶ計算に…。

画像はジャイプールの旧市街の道路の真ん中にいた牛です。運転手さんは牛が道路にいるのは日常の風景でしょうが、観光客にはとっても不思議な風景です。もちろん車が減速して走ってました。


ジャイプールからアグラへ移動の高速道路の車窓で、何やら丸いフィスビーみたいなのを並べてあるのを見つけました。

フィスビーは暗い黄土色をしてて両手を広げたような大きさで、大概近くに牛がいる環境で並んでいます。
アレは何?
ってな事で聞いてみた。
私「ガイドさ~ん。車窓に一杯並んでる丸いのは何ですか~?」
ガイドさん「燃料です」
私「どゆこと??」
ガイドさん「煮炊きする時に使う火種です。牛の糞はよく燃えるんです」
私「………」
ガイドさん「もちろん皆さんの食べるものを調理する時には使いませんよ」
あ。良かった~。にしても…、牛、どこまでも使い回すのね。

上の画像はヴァラナシの街で見かけた牛のフンの燃料です。こんな形で各家庭に売られて行く模様です。

インドの人は1日2食(昼ご飯と夕ご飯)のみで、朝は牛乳かラッシーを飲むだけだそうで。
昨日の記事でヒンドゥー教徒は同じカーストの触ったものしか食べないという記述があります。ならさ、牛の乳ってどういう人が搾ってるの??
聞いてみた。
私「牛乳って誰が搾ってるの?」
ガイドさん「ほとんどカーストの1位の僧侶が搾ってます」
うをっ!!まさかのカースト1位の登場です。

私「牛について再確認させて下さい。何度も場面を変えて出て来るので混乱してます。
1)シヴァ神の乗るナンディーの性別は?」
ガイドさん「オスです」

私「煮炊きの燃料に使うフンまんじゅうに使う牛の性別は?」
ガイドさん「オスです」
私「ヒンドゥー教徒が寺を清める時に使う牛のフン。その性別は?」*ヒンドゥー教徒は床を牛のフンで清めその上に神様の像を安置する
ガイドさん「オスです」

あれ??全部オスじゃん!

さて。旅は進み最後に立ち寄ったのは、ヒンドゥー教徒の聖地、ヴァラナシのガンガー(ベナレスのガンジス川)です。
ヴァラナシの街中は道幅が狭く、自動車が走れる道は少なく、オートリキシャ(トゥクトゥク)が多く走っています。ヒンドゥーの聖地でもあり野良牛が街中を普通に闊歩しています。
もっぺん言います。街中です。
こいつら何を食べて生きてるの?そもそも誰かにエサをもらってるのか?
聞きました!(ええかげんにせえ!)とガイドの心の叫びがぼちぼち聞こえてきましたが、ここで聞かなかったら一生謎になるので彼から私は離れません。
私「街中に牛が食べれる草なんかないですよね?どうやって生きてるの?ゴミでも食べてるの?」
ガイドさん「例えば、バナナの皮。みかんの皮をあげます。あげれる人がくだものの皮などをやります。人間の食べた残り物をあげることもあります」
そういえば…。デリーではお店でビニール袋を使う事が禁止になりました。インド人は基本ゴミはその辺にゴミを捨てるのですが、それを野良牛が食べるのです。ビニール袋は消化出来ないので、徐々に地方都市でもビニール袋が使用禁止になっていってるそうですよ。
…たぶん一杯聞いたけど、牛の話題は全部書き出したハズ。でも牛ネタの漏れがあるかもしれないので、後日追加になる可能性があります。

ちなみに、トップ画像はジャイプールの旧市街にある青物市場で撮影しました。
問)この牛は何をしてるのでしょうか?
答)お食事。
街中を闊歩してる牛のエサはどうしてるのか?の答えです。
なんつーの?上の文章では分かりませんが、画像を見たらインパクトあるよね。
せっかくなので、ジャイプールの青物市場にいた牛の画像を更に追加します。





ここまで旧市街の大通り沿いのバザールから青物市場へ向う細い路にいた牛。

ここからが青物市場にいた牛。





ゴミの間に見える緑の葉は、おそらく青物市場で廃棄された元野菜。牛のエサになり生ゴミが有効活用されてます。

捨てられた生ゴミだけでは足りないので、捨てられた紙ゴミも牛のエサになります。
ちなみに、ゴミを食べてますが、牛は神様なのです…。日本人から見ればどの辺に線引きがあるのか理解出来ません。

お店の売り物を食べる牛。牛は神様なので怒らない。

牛が食べてる黄色いものは、キンセンカの花。売り物にならない花や花輪はゴミ捨て場に捨てられます。それを牛が食べます。

青物市場の地面にはゴミが大量にありますが、インドではゴミはどこに捨ててもいいそうで、これが普通なんだとか。ゴミが牛のエサになって有効活用されてるのはいい事ですが、見た目がダメだと思います。衛生的にはどうなんだろうなあ~??まあ、ラジャスタンではこの時期雨はほとんど降らないそうなので、地面にゴミが散乱してても濡れてぐちょぐちょだとか、悪臭を放つという事態にはならないようですが。
(2016.3.16牛の画像を17点追加しました) 
2016.3.19に携帯電話で撮影した残りの画像が読み込めたので、牛のフンの燃料の画像を2点追加しました。
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