AND SO ON

世界の片隅から、愛をささやいてみたり @goo

『すいか』のお話

2005年03月02日 | テレビ番組
日本テレビ系で放送されたドラマ『すいか』

03年の夏、私は毎週土曜にこのドラマを見ては、
ぼわわーっと涙していました。

別段、泣かせるようなドラマではないんですけど。
「ハピネス三茶」という賄い付き下宿に、
女の人ばかり4人住んでいて、
毎日ご飯食べたり、喋ったり、思い悩んだりしてる話。
大きな事件も起こるのに(「3億円横領」とか
「自殺未遂」とか「母親がガン」とか「通り魔」とか)、
何だか何も起こらずに進んでいるみたいな、
そんな印象があります。それより、ご飯食べたり、
喋ったり、思い悩んだり…の方が印象的なのです。

何かね、哲学するドラマでした。
そんなつもりはなく作られていたようですけど。

例えば、「人と約束する幸せ」「約束をする相手がいる幸せ」
「約束を相手が憶えていてくれる幸せ」を描く回があったり。

「こういう普通の日々の積み重ねがさ、
あとになって振り返れば『幸せな人生だった』
って思えるのさ。ね、今日もがんばっていこう!」
という、嬉野さん謹製おみくじの「吉」みたいなドラマ。
(勝手に嬉野さんだと決めているけど、この文章は
藤村さんのものだとは思えませんよね。)

でもね、見ている最中はすごく笑っているんですよ。
ユーモアが効いているし、役者さんたちは達者だし。
凄かったのはもたいまさこさんで、バーの店主なんですが
毎回「帰ってちょうだい」しかセリフがないの(笑)
そのもたいさんが、最終回だけ、小泉今日子さんに
「帰らないでちょうだい」って言うのね。
でも、帰っちゃうんだー。切ない。

主題歌は今をときめく大塚愛ちゃんでした。
だいたい、私の泣きのスイッチは、
終盤の市川実日子ちゃんのナレーションと、
エンディングの『桃ノ花ビラ』で入っていたように思います。





コメント (2)
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