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『サスペンス作家が殺人を邪魔するには』読了

2024年06月11日 | 本と雑誌

『サスペンス作家が殺人を邪魔するには』 エル・コシマノ著/創元推理文庫


  ネットで元夫の殺害依頼を見つけたサスペンス作家のフィン。
  相棒のヴェロと一緒に、元夫の殺害を阻止しようと奮闘するが、
  事態は思わぬ方向に。  


*あまりほめていないので(すみません)、
 ファンの方は画像の下を見ない方がいいかもしれません。




      2018.09.25 撮影(滝ノ上公園/夕張市)


前作と同じく、妹からプレゼントされた本。
相変わらず評価が難しい作品です。
手放しで「面白かった」とは言いにくい。
なぜなら、私がフィンのことをあまり好きになれないから。

そもそも冒頭の金魚の扱いからして
「えっ、娘が大切にしていたペットなのに?!」
と拒否反応が出てしまったのですが、
もし丁寧に埋葬していたら、その後の行動と整合性がとれなくなるので、
あれはあれで一貫性があったのか、と中盤あたりで思い直しました(^^;

一方、なぜ親権を争っている元夫の殺害を止めようとするのかと言えば、
週末に元夫と過ごす子どもたちが、襲撃に巻き込まれる恐れがあるから、
という至極まっとうな理由だったのには、納得してしまったんですよね。

これに加えて「元夫の殺害を依頼した人物」の意外性と説得力。

そういう「現実的でどっしりしている部分」と
「ご都合主義的でふわふわしている部分」のバランスが
ちょっと不思議な作品だなあと思います。
文字で読むより娯楽映画にした方がしっくりくるかもしれません。


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