『カササギ殺人事件』(上・下)
アンソニー・ホロヴィッツ著/創元推理文庫
【ご注意!】
上記のリンク先は東京創元社なので大丈夫ですが、
Amazonなどではカスタマーレビューが、がっつりネタばらししています。
Photo by NOION
帯には「史上初!年末ミステリランキング全制覇」とか
「快挙!4冠」とか書いてあるのですが(2018年の年末のことです)、
私がこのタイトルを最初に意識したのは、どなたかの
「屍人荘だのカササギだの」というコメントでした。
「ハヤカワミステリマガジン」だったかなあ(^^;
あまり覚えていないのですが、ちょっと辛口な言い回しだったような。
そこで初めて、「古風なタイトルなのに新作なんだ!」と思ったんですよね。
そういうわけで、ほとんど事前情報を持たずに購入したのですが、
これが大変楽しかった! しかもいつの間にか7冠になってるし!
できるだけネタバレ無しでご紹介しますと。
1)アガサ・クリスティー好きには文句なくお勧め。
時代背景も舞台も登場人物も、クリスティーの作風に寄せていて、
こういう感じのを何度も読んだなあ、と懐かしくなります。
2)意外ですが、『いだてん』好きにもお勧め。
構成の妙で読ませる部分が大きいので、
『いだてん』の複雑な構成について行けた人はきっと面白がれると思います。特に下巻。
3)上・下2巻にわたるので、長いことは長いです。
おかげで年末・年始、実家でずーっと読んでいました。ほぼ一気読みv
人によっては(最初のコメントの人のように)好みが分かれる作風のようですが、
私は好きです。何より文体が読みやすい。それこそクリスティーみたいに。
この著者、次回作のハードル上がっちゃって大変だろうなあ、と思っていたら、
2019年の年末ランキングでも4冠獲っちゃったんですって?! >>>
これ
新聞の広告で見て、今日実家から帰ってくる途中で購入しました。
個人的には、2018年の第2位だった
『そしてミランダを殺す』の作者の
新作も楽しみです。
(選べなくて結局両方購入してしまいました)