AND SO ON

世界の片隅から、愛をささやいてみたり @goo

記憶に残るドラマ(10)

2023年10月30日 | 「記憶に残る」シリーズ
『ゴンゾウ~伝説の刑事』(2008年)


今年の大河ドラマ『どうする家康』もいよいよ佳境を迎えていますが、
その脚本担当が古沢良太さん。
『リーガル・ハイ』や『コンフィデンスマンjp』でも人気ですし、
私も大好きなのですが、一番初めに拝見したのがこの作品だったためか、
やはり『ゴンゾウ』が最も印象に残っているのです。

テレビ朝日の刑事ドラマだったので、
最初は『はぐれ刑事純情派』や『はみだし刑事情熱系』みたいな
個性的な元刑事が実は凄腕で大活躍する話なんだな、と思った第1話。
それが最後の5分でひっくり返ったのがまず驚きでしたし、
それから紡がれていく物語が「刑事ドラマの皮を被った人間ドラマ」
だったことも、とても胸に響きました。1話完結ではなかったし。

中でも佐久間さんは、何せ演じるのが筒井道隆さんだから
朴訥とした好青年だと思ったのですが(たぶん『王様のレストラン』のせい)
実は頭が切れて冷徹な人物だとわかり、じゃあ嫌な奴かと思えば、
彼には彼ののっぴきならない事情があることがわかり・・・と
彼自身はそれほど変化しているわけではないけれど、
情報が開示されるにつれて観ている側の受け止め方が変わっていくという
あまり観ないタイプの「キャラのブレ方」をしていて、すごかったです。

それに、まさか初回の世間話がラストにつながるなんて思わないじゃないですか。
あれはすごかったなあ。人間ドラマとしても重層的で、忘れられません。

と、これまでも散々書いてきているのですが、
大河ドラマとの関連で今回取り上げてみました。
向田邦子賞受賞していたんですね。納得です。

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札幌交響楽団釧路定期演奏会

2023年10月28日 | 日記・エッセイ・コラム


      2018.03.03 撮影



昨夜、札幌交響楽団釧路定期演奏会を聴いてきました。
指揮者が広上淳一氏だったこともあり、とても楽しみにしていました。

昨年は、自分の誕生日プレゼントのつもりでチケットを買っていたのに
開演1時間前に母が入院したためドタキャン。
それから1年、母もすっかり元気になりましたv

仕事が終わってから駆けつけたのですが、
何せ会場まで70km以上あったので、やっぱり遅刻。
ドヴォルジャークの「新世界より」第3楽章から
中に入れていただきました。
ほぼ満席で、空席は前方の端しかなかったため、
最後列(最上段)で立ち見にしました。
おかげでとてもよい音で聴くことができました。
(というか、1曲目の途中で入れていただけるとは思いませんでした)

広上氏のMCがあったりと、思ったよりアットホームな感じの演奏会で、
演奏曲目も「新世界より」から映画音楽までと幅広く、とても楽しめました。
個人的には、「新世界より」の第3楽章が、馴染みがなかったのに
後半部分で波のように音が迫ってくるところがあり、感動しました。
ずーっと待機していた金管の皆さんが吹き始めたところも、
さすがプロだなあ、と思いました。

そして、やっぱり目で追ってしまうのはパーカッションの皆さん。
トライアングルと大太鼓、とか複数担当されることが多いので、
吹奏楽でも注目しちゃいますよね。
今回はアンコールが民謡のメドレーだったので、なおさらでした。

素晴らしい演奏会をありがとうございました。
変なところに駐車してしまったので、急いで退場したため
アンケートを書けませんでしたが、来年も楽しみにしています。

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紅葉と鏡面の湖と

2023年10月22日 | 日記・エッセイ・コラム
旭川では平地に雪が積もったようですね。
当地も、今朝は-2℃まで冷え込みましたが、
日差しがあったため日中は暖かでした。

これはご近所のきれいな紅葉。





そして、1週間前のシラルトロ湖。風がないので湖面が鏡のようです。
この頃はまだ紅葉が進んでいませんでした。





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秋の深まり

2023年10月21日 | 日記・エッセイ・コラム


      Photo by NOION


いま乗っている車は、カーエアコンをオートモードにしているので、
エンジンをかけると自動的に車内温度を23℃にしようと頑張ってくれます。

今日、1週間ぶりに運転しようとしたら、エアコンから温風が出てきました!
1週間前は冷風が出ていたのに。

秋の深まりを感じますね。

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秋晴れの日曜日

2023年10月15日 | 日記・エッセイ・コラム

秋晴れの日曜日。風もなし。






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まさかの第6シリーズ!

2023年10月14日 | テレビ番組
Eテレ『ソーイング・ビー6』


夏に『ブリティッシュ・ベイクオフ3』を観ていましたが、
まさか再び『ソーイング・ビー』に会えるとは思っていませんでした。お帰りなさい!

挑戦者に対するリスペクトと優しさで好感度大だったジョーから
司会がサラさんに替わりましたが、審査員のお二人は続投。
エズメがお元気そうで何よりです。
パンデミック後のためか、舞台がロンドンからヨークシャーに移り、
風光明媚な周囲の様子も楽しめるようになりました。

今回も多様な12名の挑戦者からスタート。
人種も性別も仕事も様々で、ハンディキャップのある人もいます。
一番印象的だったのは、コミコンに着ていく「日本のアニメのコスプレ」から
ソーイングを始めた人(涼宮ハルヒ!)。今までいそうでいなかったですよね。
この人がどこまで残れるか、ちょっと注目しています。

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霜の朝

2023年10月12日 | 日記・エッセイ・コラム

昨日も今日も霜の朝(氷点下)。
でも、よく晴れて日中は暖かい。寒暖差が激しいです。




            Photo by Pari's Wind
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『だからダスティンは死んだ』追加の感想(ややネタバレ)

2023年10月11日 | 本と雑誌
『だからダスティンは死んだ』について、もう少しだけ。


*少しネタバレになるかもしれないので、
 未読の方は画像の下を見ない方がいいと思います。




     Photo from JUSTSYSTEM


 
・スワンソンの作品は、警察が無能ではないのが好印象。
 事務的な対応も多いけれど、呆れるようなことはしでかさず、
 今回の刑事さんたちも結構いい対応をしていると思います。
 事件(というか目撃者)が規格外過ぎただけ。

『SF作法覚え書き』でベン・ボーヴァが書いたように
 今回の犯人は自分を悪ではなく制裁を科す仕置人的なものだと
 思っているわけです。私利私欲ではないの。
 でも、一方で、殺人衝動をそういう条件付けで制御しているとも
 自覚しています。つまり、恐ろしく利己的なの。
 そこら辺が「わかりやすい(まったく理解できないけど)」という
 感想になってくるんですね。(心理描写のうまさだなと思うのですが)

・そんな犯人ですが、心の底では自分のことを理解してほしい、
 ありのままの自分を見てほしいとも思っているのが、ねえ。
 その気持ちはわかると思っちゃうわけですよ。怖いですね(^^;

 
 
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昨日は冬日でした

2023年10月10日 | 日記・エッセイ・コラム


          Photo by Pari's Wind


そういえば昨日の朝の最低気温は氷点下でした。
氷点下まで気温が下がる日を「冬日」と言います。
日中は暖かかったのですけどね。
道内で昨日冬日だった地点は4カ所だったそうで、
我が町はそのうちの1カ所だったようです。

秋が短いにもほどがあるなあ。



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『だからダスティンは死んだ』読了

2023年10月09日 | 本と雑誌

『だからダスティンは死んだ』 ピーター・スワンソン著/創元推理文庫


  新しく知り合った隣人は、殺人犯なのではないか。
  とある出来事からそう確信した版画家のヘンリエッタは、
  隣家の監視を始めるが。


【ご注意!】
 上記のリンク先は東京創元社なので大丈夫ですが、
 ネット上では、ネタばれが散見されます。




                         2010.11. 撮影


冒頭の何気ないブロック・パーティの場面が、
読了後にはとても遠い昔の出来事に思えるのですが、
これはちょうど今頃の季節、秋の始まりから終わりまでの
およそ2ヶ月間の物語です。
美しいボストンの秋と対照的な、恐るべき物語。

さすがに4作目ともなると(邦訳は5作目だそうですが)
スワンソンによく訓練されているので、
名前が出てくる人すべてを疑ってかかっちゃって、とても疲れます。
この3連休で一気読みしたせいもありますが。

何がすごいって「隣人は殺人犯かも」という始まりだったら
フツウその真相が判明するまで物語の半分はかかると思うのに
2章でもう判明しちゃうんですよ。早い。
今までに比べると描写が(『ケイト』のように)偏執的ではなく
バランスがいいので、そういう意味では読みやすいです。
登場人物の心理描写もわかりやすいし(理解はできないんですが)。

そして今回も猫ちゃんが出てくるのですが、
「飼っている猫がメインクーン」というだけで、
彼らの家が大きいことが感じられて興味深いです。

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