『ゴンゾウ~伝説の刑事』(2008年)
今年の大河ドラマ『どうする家康』もいよいよ佳境を迎えていますが、
その脚本担当が古沢良太さん。
『リーガル・ハイ』や『コンフィデンスマンjp』でも人気ですし、
私も大好きなのですが、一番初めに拝見したのがこの作品だったためか、
やはり『ゴンゾウ』が最も印象に残っているのです。
テレビ朝日の刑事ドラマだったので、
最初は『はぐれ刑事純情派』や『はみだし刑事情熱系』みたいな
個性的な元刑事が実は凄腕で大活躍する話なんだな、と思った第1話。
それが最後の5分でひっくり返ったのがまず驚きでしたし、
それから紡がれていく物語が「刑事ドラマの皮を被った人間ドラマ」
だったことも、とても胸に響きました。1話完結ではなかったし。
中でも佐久間さんは、何せ演じるのが筒井道隆さんだから
朴訥とした好青年だと思ったのですが(たぶん『王様のレストラン』のせい)
実は頭が切れて冷徹な人物だとわかり、じゃあ嫌な奴かと思えば、
彼には彼ののっぴきならない事情があることがわかり・・・と
彼自身はそれほど変化しているわけではないけれど、
情報が開示されるにつれて観ている側の受け止め方が変わっていくという
あまり観ないタイプの「キャラのブレ方」をしていて、すごかったです。
それに、まさか初回の世間話がラストにつながるなんて思わないじゃないですか。
あれはすごかったなあ。人間ドラマとしても重層的で、忘れられません。
と、これまでも散々書いてきているのですが、
大河ドラマとの関連で今回取り上げてみました。
向田邦子賞受賞していたんですね。納得です。
今年の大河ドラマ『どうする家康』もいよいよ佳境を迎えていますが、
その脚本担当が古沢良太さん。
『リーガル・ハイ』や『コンフィデンスマンjp』でも人気ですし、
私も大好きなのですが、一番初めに拝見したのがこの作品だったためか、
やはり『ゴンゾウ』が最も印象に残っているのです。
テレビ朝日の刑事ドラマだったので、
最初は『はぐれ刑事純情派』や『はみだし刑事情熱系』みたいな
個性的な元刑事が実は凄腕で大活躍する話なんだな、と思った第1話。
それが最後の5分でひっくり返ったのがまず驚きでしたし、
それから紡がれていく物語が「刑事ドラマの皮を被った人間ドラマ」
だったことも、とても胸に響きました。1話完結ではなかったし。
中でも佐久間さんは、何せ演じるのが筒井道隆さんだから
朴訥とした好青年だと思ったのですが(たぶん『王様のレストラン』のせい)
実は頭が切れて冷徹な人物だとわかり、じゃあ嫌な奴かと思えば、
彼には彼ののっぴきならない事情があることがわかり・・・と
彼自身はそれほど変化しているわけではないけれど、
情報が開示されるにつれて観ている側の受け止め方が変わっていくという
あまり観ないタイプの「キャラのブレ方」をしていて、すごかったです。
それに、まさか初回の世間話がラストにつながるなんて思わないじゃないですか。
あれはすごかったなあ。人間ドラマとしても重層的で、忘れられません。
と、これまでも散々書いてきているのですが、
大河ドラマとの関連で今回取り上げてみました。
向田邦子賞受賞していたんですね。納得です。